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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって、世界の自動車産業は大打撃を受け、販売台数が16%減少した。にもかかわらず、電気自動車(EV)の売上はここ1年、堅調な伸びを見せていることが、国際エネルギー機関(IEA)が2021年4月末に発表した報告書で明らかになった。

また、公道を走るEV車と大小のEVトラック、EVバスは、2021年現在の1100万台から、2030年には1億4500万台まで増える見込みだという。各国政府が気候変動対策の二酸化炭素(CO2)削減目標を達成するべく取り組みを加速化させれば、EV台数は2030年に2億3000万台まで増える可能性もある。

IEA報告書によれば、2020年に登録されたEV台数は世界全体で300万台と記録的な数に上り、前年比で41%増となった。この傾向は2021年も衰えず、1月から3月までの第1四半期に登録されたEV台数は前年同期比で2.5倍だ。

その牽引力となったのは欧州と中国における好調な売上で、EV販売台数はそれぞれ約45万台と50万台だった。米国も、2020年第1四半期と比べて販売台数が倍増した。

2020年に消費者がEV購入に投じた額は1200億ドル。各国政府がEV車販売促進を図るために拠出した補助金は総額140億ドルと、2019年比で25%増加した。その主因は、欧州における積極的な奨励策だ。そうした取り組みが功を奏してか、欧州は2020年に中国を抜き、初めて世界最大のEV市場に上り詰め、EV業界にとって特筆すべき年となった。

EV市場が急拡大したことで、石油需要は大きく減少する見込みだ。現行の対策が続けば、2030年には、1日につきおよそ200万バレルのガソリンとディーゼル燃料が不要となる可能性がある。これをCO2の排出削減量に置き換えると1億2000万トンだ。

各国政府が、世界の流れに従って削減目標を引き上げれば、1日あたり350万バレルの石油が流通不要となり、CO2削減量はほぼ2倍になる可能性がある。

世界全体のEV走行台数予測(2030年まで)


※バッテリー式、燃料電池式、プラグインハイブリッド式の乗用車、バン、バス、トラックを含む

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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