プレイバック・プログラムは、当初は米国とカナダで展開される。フランス、ドイツ、英国では、マテルと提携する第三者団体が、類似の下取りプログラムの運営を担う予定となっている。

2019年秋にレゴが開始した、ブロックを返送するための無料配送ラベルの提供は、米国の親たちに好意的に受け入れられた。同社によれば、全米50州に住む3万以上の家庭からブロックの寄付があり、2019年と2020年をあわせて131トン以上のブロックが、米国とカナダで回収された。

業界団体トイ・アソシエーション(The Toy Association)とコンサルティング会社のプロディジー・ワークス(ProdigyWorks)は、2019年5月に発表したリポートのなかで、シングルユース・プラスチックのおもちゃを子どもに買い与えたくないと考える親たちが増えていると述べている。

「急速に高まるプラスチック反対の機運が消費者行動をかたちづくっている現状を、玩具メーカーは認識し、対応していかなければならない」と、リポートは述べている。

同リポートは、家庭用コンポストで堆肥化できる、あるいは自治体のコンポストステーションに送ることができる生分解性素材をおもちゃに用いることや、地域で開催される古いおもちゃの交換会を支援すること、恵まれない子どもたちに寄付するトイバンクに出資することなどを勧めている。

業界誌キッドスクリーン(Kidscreen)は2021年1月、環境意識の高い親たちをターゲットにした「おもちゃのレンタル」が、今後は大きなトレンドになるだろうと報じた。英国では、すでにワーリ(Whirli)が、サブスクリプション方式のおもちゃレンタルサービスを開始している。

マテルのジル=アラバスターによると、同社は2030年までにリサイクル素材・リサイクル可能素材・生物由来プラスチックの使用割合を100%にするという目標に向け、着実に前進している。同社は、フィッシャープライス・ブランドのブロックやスタッキングリング(輪っかを積んで遊ぶおもちゃ)、3種類のメガブロックのセットなど、生物由来プラスチックを使用したおもちゃを数多く発売している。また、新製品の「マッチボックス・テスラ・ロードスター」は、99%リサイクル素材を使用した初のダイキャストカー(溶かした金属を金型に入れて成形するというダイキャスト製法によって作られたミニカー)であり、カーボンニュートラル認証を取得している。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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