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その問いに対する答えは、手短に言って「ノー」だ。ワクチン接種を完了していたヤンキースの選手ら8人が感染したというだけでも、政治家たちもそのことを理解できるはずだ。2回の接種を受けていたこの人たちは、おそらく重症化することはないだろう。だが、ワクチンが感染を防げなかったことは明らかだ。

そして、感染したということは同時に、彼らはワクチン接種を受けた他の人たち、受けていない人たち、そしてより重症化のリスクが高い人たちに、感染を広げていた可能性があるということだ。どのような環境であれ、屋内ではこうした感染拡大リスクはさらに大きくなる。

つまり、少なくとも市中感染のケースが数多く報告されている現時点では、たとえワクチン接種が完了していたとしても、屋内の公共の場でマスクを着けずにいることは、適切とは考えられない。

時期尚早とみられるにもかかわらず、CDCがこうした指針の変更を行ったことは、言うまでもなく不適切だ。パンデミックの発生以来、公衆衛生に関して政府や当局が発表するメッセージは、一貫して数多くの問題を抱えてきた。今回の発表もまた、例外ではない。

CDCはブレイクスルー感染の発生について、調査を行うと発表した。だが、それ以上の対応を求められる可能性もある。マスク着用に関する指針については再検討し、ワクチン接種を完了した人も感染を広げる可能性があるという「現実に沿った」ガイドラインを示すべきだろう。

編集=木内涼子

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