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Justin Sullivan/Getty Images

アップルの幹部職に起用されたアントニオ・ガルシア・マルティネスは、わずか数週間で同社を去ることとなった。問題となったのは、自身のフェイスブック勤務時代を振り返った著作『Chaos Monkeys』(邦訳は『サルたちの狂宴』の題で早川書房から出版)の中で、女性を「軟弱」で「でたらめばかり」と評していたことだった。

アップルの社内では、ガルシア・マルティネスの雇用についての調査を求める嘆願書が回され、今月12日の時点で従業員2000人以上が署名。その直後、彼は同社を去った。リンクトイン上のプロフィルによると、4月にアップルへ入社したばかりで、役職は「プロダクト・エンジニアリング、広告プラットフォーム」だった。

2016年に出版された『Chaos Monkeys』は、シリコンバレーの内幕を的確かつ笑いを交えて描いた著書として、メディアから称賛されていた。しかし、誰もがそのユーモアを受け止められたわけではない。

IT系メディアのザ・ヴァージによると、アップルの従業員らは嘆願書で、ガルシア・マルティネスの雇用の経緯を開示するよう会社に要求。「私たちは、この雇用がアップルのインクルージョン目標に対するコミットメントについてどのような意味を持つのかについて大きく心を乱されており、ガルシア・マルティネス氏の近くで働く人たちが受ける実質的かつ即時的な影響についても深く憂慮している」と表明し、彼の雇用決定を見直すよう求めた。

嘆願書はさらに、ガルシア・マルティネスの著書の一部を引用。そのうちの一節は、次のように書かれている。

「ベイエリアの女性の大半は、自分は世の中を知っていると主張しているが、実際には軟弱で、甘やかされ、世間知らずであり、でたらめばかりだ。自己本位なフェミニズムを振りかざし、自分の自立を絶え間なく自慢しているが、伝染病のまん延や外国の侵攻が起きれば、ショットガンの弾薬1箱や軽油1缶と交換するような無用の長物になる」

嘆願書にはそのほか、ガルシア・マルティネスの女性や有色人種に対する偏見を裏付ける内容の表現も引用されている。

編集=遠藤宗生

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