インドのコロナ危機、シリコンバレーでも支援広がる


インドに対しては各方面から支援物資が送られているものの、それが最も必要としている地域に届いているのか、あるいはそもそも、病院に酸素吸入が必要な患者向けに十分な病床があるのかといった点が懸念されている。


(Getty Images)

シリコンバレーのVC、ファウンデーション・キャピタルのゼネラルパートナーであるアシュ・ガーグは、こうした「ラストマイル」問題に対処するため、既存の病院の増床余地について調べている現地の人道団体と連携した活動を始めた。今月末までに、酸素を供給する態勢の整った病床を新たに少なくとも500床用意できる見通しだという。

ガーグのチームは、6月中旬までに新たに1400床確保するため、200万ドル(約2億2000万円)を集めたいとしている。

インド保健省によると、国内の新型コロナ感染者数は累計で2400万人超、死者は27万人超に達している。専門家は、インドで確認され、感染力が強くなっている可能性のある変異株「B 1.617」や、緩い公衆衛生対策が感染急増につながっているとの見方を示している。

編集=江戸伸禎

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