部下の熱意を引き出す上司、7つの極意

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人材管理は、最も難しい仕事のひとつかもしれない。優れたマネージャーは、直属の部下であろうがコンサルタントであろうが、まわりの人々の能力を最大限に引き出すすべを知っている。言い方を変えれば、優れたマネージャーは、従業員の扱い方を心得ているので、部下たちは喜んで一緒に仕事をしたくなるのだ。

以下では、部下が自分のため、組織のため、ミッション達成のために、さらに率先して働きたくなるように持っていく7つの極意を紹介しよう。

1.会議の予定変更を快く受け入れる

今日は上司との会議があるのに、目覚めたら具合が悪かった、あるいは、子どもが病気になった。そんなとき、部下は心配になる。上司としては、部下から突然、病院に行かなければならないという連絡が入ったら、会議の日程を変えても問題ないと伝えよう。

部下のやる気を引き出すためには、大目に見ることも時には必要だ。誰しも、さまざまな事態に見舞われるのだから、柔軟な対応を心がけよう。会議に欠席してもクビになることはないと、部下が安心できるよう気を配ろう。そうすれば、部下はあなたの思いやりに感謝し、柔軟に対応してもらえたことに恩義を感じて、引き続き熱心に仕事をしてくれるはずだ。

2.意見を尋ねる

他人に意見を求められると、人は誇らしく思うものだ。部下に対し、「君はどう思う?」と尋ねよう。そうすることで、上司であるあなたが、ほかのアイデアに対してオープンな姿勢を持ち、人の意見に耳を傾け、それを大切に思っていることを示すことができる。そんな素晴らしい人柄の上司なら、誰だって大歓迎するはずだ。自分の意見が尊重されていると感じれば、従業員は熱心に働いてくれるだろう。

3.些細な仕事でも感謝する

自信がある人でも、自信がない人でも、仕事の成果が認められれば嬉しくなる。感謝のひと言が持つパワーを侮ってはいけない。些細な仕事であれば、その効果はさらに大きい。相手は、感謝されるとは期待していないだろうし、どんなことでも評価しているあなたの姿勢がはっきりと伝わる。人は、感謝されればされるほど、より熱心になるものだ。

4.必要な情報を与え、あとは任せる

応援されている、権限を与えられているとわかると、人はやる気が出る。仕事を進める上で必要な情報を部下に与えたら、あとは本人が自力で進められるよう、すべてを任せよう。

仕事の方向性や戦略を決定できるチャンスや自主性を与えられた人には、当事者意識が芽生える。それとともに、成果を出さなくてはならないという責任感も増す。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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