「プラスチック汚染」の最前線で、世界の女性リーダーが闘う理由

プラスチック汚染の根絶に、女性のリーダーシップが必要な理由(Shutterstock)


ロンリー・ホウェイルの立ち上げ以来、意識の向上と行動の変化を目の当たりにし、力強い女性たちの声を反映したクリエイティブなパートナーシップを模索しています。最近の活動で最も注目を集めたのは、アマンダ・ゴーマン氏が作詞・朗読した詩「海に捧げる歌」で、2020年の世界海洋デーを記念して、ロンリー・ホウェイル、アトモス、フューチャーアースが共同で届けました。

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私たちのキャンペーンには常に女性が参加していますが、これまでの経験から、男性や男性であると自己認識している人々も、同様に環境への深い配慮を示していることがわかります。

例えば、ジェイソン・モモア氏、ラッセル・ウィルソン氏、ヴァン・ジョーンズ氏、ディプロ氏は、父親や夫という立場から環境問題に取り組んでいます。また、ウィン・ワイリー/パティ・ゴニア氏、ダニエル・フランゼーゼ氏、ケンドリック・サンプソン氏、シューテスカット・マルティネス氏など、社会から疎外されたコミュニティと世界に蔓延する不正の相関関係を深く理解している人もいます。

2. バリューチェーンの根本を担う重要な役割


リー・ティ・トゥ・トゥイ氏
ビンファスト社会長、ビングループ副会長
(ベトナム、民間企業セクター)

プラスチック廃棄物の管理やサーキュラー・エコノミーの推進において、ベトナムの女性たち、そして貴社はどのような役割を果たしていますか?

固形廃棄物の処理では、発生源での分別が重要です。ベトナムでは、家事の大部分を担っている女性の方が、廃棄物にさらされる機会が多くなります。天然資源・環境省によると、ベトナムの家庭では、ゴミの分別の90%が女性によって行われています。

つまり、女性はプラスチック廃棄物の管理において重要な役割を果たし、サーキュラー・エコノミーを促進する力を持っていると言えるでしょう。ビングループでは、女性リーダーによる廃棄物削減キャンペーンを数多く成功させ、健全な環境を構築・保全するためにお客様や地域社会の意識を積極的に高めています。

ベトナム・プラスチック・アクション・パートナーシップの創設メンバーである当社は、持続可能なビジネスを中核に据えています。先頃、環境問題の解決や未来の世代のための公平で持続可能な世界の実現に向けて、人類のための科学研究と技術革新の促進を目指す、ビンフューチャー・プライズを設立しました。
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文=Kristin Hughes, Director, Global Plastic Action Partnership, Member of the Executive Committee, World Economic Forum Geneva

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