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Forbes JAPAN Web編集部

ファンとのコミュニケーションのあり方が多様化している

いま、ラグジュアリーブランドのメディア活用術が多様化している。私たちが日頃から慣れ親しんでいるツイッターやインスタグラムといったソーシャルメディアの活用を深化させるブランドもあれば、そうしたプラットフォームからは一線を引き、独自路線を極めるブランドもある。

デジタルメディアの活用はいまや、より多くの人々にブランドの世界観を伝える重要なコミュニケーションツールとなっている。ファンとの接点のつくり方は、どのように変化しているのだろうか。

タッチポイントはSNSだけか


今年1月にボッテガ・ヴェネタが突然インスタグラムやツイッター、フェイスブックのアカウントを閉鎖したことは記憶に新しいが、デジタル上でのプロモーションから完全に撤退したわけではないようだ。

ボッテガ・ヴェネタが公式SNSを閉鎖してから、3カ月あまりが経った今年4月。同ブランドは独自のデジタルジャーナルをネット上に公開した。その名も「ISSUE」。ページをクリックしていくと、ブランドの世界観を伝えるクリエイションがひとつひとつ表示される。従来のSNSのようなタグ付け機能や商品購入ページに飛ぶ機能などは一切なく、ページに没入してクリエイションを味わう。

ジャーナルの最初にはコンテンツを制作したクリエイターたちの名前が連ねられており、雑誌のページをそのままデジタル上に移したかのようなシンプルな作りだ。ただしクリエイションは静止画だけでなく、動画やGIF形式のものもある。

このデジタルジャーナルは、年4回のコレクション発売と同時期に発行される予定で、次の「ISSUE 02」は今年6月に発表されるという。

SNSのように、タイムラインに流れてきたブランドのページを覗くのではなく、このデジタルジャーナルには都度検索してこちらから訪れなくてはならない。また、それぞれのページには作品ひとつのみが表示され、余計な情報が一切ない。クリエイションを通じて深くファンとコミュニケーションをとることを可能にする、新たなプラットフォームではないか。

「ジャーナル」といえば今年3月、ロエベが2021年秋冬コレクションを新聞の形式で発表したことも話題となった。ロエベの「新聞」は梱包されてファッション関係者のもとに届いたほか、アメリカのニューヨークタイムズ紙やフランスのル・モンド紙、日本では朝日新聞など、各国の新聞の朝刊に折り込まれた。

文=河村優

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