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Fisker Ocean(同社提供)

著名自動車デザイナーのヘンリック・フィスカーが率いるロサンゼルスのEV(電気自動車)メーカー「フィスカー(Fisker)」は、台湾のフォックスコンと共同で大衆向けEVを生産する計画を固め、2023年後半から製造を開始する計画だ。

製造拠点としては、ウィスコンシン州にあるフォックスコンの施設が候補に上がっている。

両社は5月13日、PEARと呼ばれるプロジェクトの契約に署名し、3万ドル以下の価格の5人乗りの小型車を販売する計画だと述べた。両社は、このプロジェクトに共同で出資する。PEARという名前は、「Personal Electric Automotive Revolution」の頭文字からとったものという。

ヘンリック・フィスカーはフォーブスの取材に対し、「自動車はコンピュータに近づいており、強力なサプライチェーンを持つフォックスコンはコストと技術面で極めて優位なポジションに立っている。我々は、両社の強みを活かしていく」と述べた。

PEARのデザインは、まだ明らかにされていないが、このモデルは最近SPAC(特別買収目的会社)との合併により上場したフィスカーにとって、2番目の車両となる。同社がマグナ社との提携で発売する約3万8000ドルのEVのOceanは、2022年に生産が開始される。

フィスカーは、テスラやルーシッド、リビアンのように数十億ドルを投じて自社工場を建設するのではなく、「アセットライト」と呼ばれるアプローチで、組立を外部に委託しようとしている。

フィスカーがフォックスコンと製造する新型車は、Oceanよりも小型で、比較的小さなバッテリーを搭載した安価な短距離バージョンと、より高価な長距離バージョンの2種類が用意されることになる見通しだ。

PEARの米国での生産拠点としては、フォックスコンのウィスコンシン州マウントプレザントの工場が候補に挙がっている。「現状では、ウィスコンシン州の拠点を含めて4つの施設を検討中だが、この車両が米国で製造されることは確実だ」と、フィスカーは述べた。

フォックスコンは当初、液晶ディスプレイの製造拠点として、2017年にウィスコンシン州の工場建設計画を発表し、推定40億ドル相当の減税措置を受けたが、その後、計画は遅延していた。

フィスカーとフォックスコンは今回のプロジェクトに向けて、既に共同オフィスを設立し、設計やエンジニアリング、購買、製造業務の調整を行っているという。

フォックスコン会長のYoung-way Liu(劉揚偉)は声明の中で、「フィスカー社とのパートナーシップに興奮している。当社には、PEARプロジェクトを支援するための世界クラスのサプライチェーンがあり、特にチップセットと半導体の確実な供給体制を確保している」と述べた。

フィスカーの株価は13日の時間外取引で13%上昇し、11.24ドルをつけた。

編集=上田裕資

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