それでも、最高レベルのアスリートたちの中には、(少なくとも、収入の面では)これまでにない最高の成果を手にした人たちがいる。フォーブスが発表した最新の「最も稼ぐスポーツ選手トップ10」に入った選手たちの年収(2020年5月1日~21年5月1日)は、合わせて10億5000万ドル(約1150億円、税引き前)となり、前年から28%増加した。
今年のランキングで初めて首位につけたのは、総合格闘技(MMA)のコナー・マクレガー。MMAの選手としては突出した人気を誇るマクレガーは、1月に出場した試合で敗北したものの、ファイトマネーとして220万ドルを稼いだとされる。マクレガーが10位までに入るのは、これが2度目。
対象期間中の収入は合計1億8000万ドル(約197億円)で、その大半は自ら立ち上げたウイスキーブランド、「プロパー・ナンバー・トゥエルブ(Proper No.12)」の株式の過半数をプロキシモ・スピリッツ(ProximoSpirits)に売却したことで得たものだ(1億5000万ドル)。
また、マクレガーはその他のビジネスにも関心を持っているもよう。先ごろツイッターで、プレミアリーグの「最も価値あるチーム」、マンチェスター・ユナイテッドの買収にも関心があることをほのめかしている。
その他、契約するスポーツ賭博のドラフトキングズ(DraftKings)やビデオゲーム「Dystopia: Contest of Heroes」、ライフスタイルブランドのルーツ・オブ・ファイト(Roots of Fight)などからのスポンサー料も得ている。
ランキング
以下、今年の「世界で最も稼ぐスポーツ選手」のランキング上位に入った10人を紹介する(カッコ内の金額は、競技からの収入/その他の収入)。
1位 コナー・マクレガー(32歳、アイルランド出身、総合格闘技)
1億8000万ドル(2200万ドル/1億5800万ドル)
2位 リオネル・メッシ(33歳、アルゼンチン出身、サッカー:FCバルセロナ)
1億3000万ドル(9700万ドル/3300万ドル)