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イーサリアムの共同創始者 ヴィタリック・ブテリン / Getty Images

イーサリアムの共同創始者であるヴィタリック・ブテリンは、保有資産のほぼすべてである13億ドル(約1425億円)相当のイーサを、自身のメインのアドレスから別のウォレットに移した。

ブテリンは2018年10月に自身のメインのイーサアドレスを公開しており、5月12日の午前中まで、このウォレットには32万以上のイーサが保管されていた。しかし、12日の米国東部時間午後1時18分にブテリンは、32万5001イーサを20時間ほど前に作成した別のアドレスに移し、メインのウォレットには約1万ドル相当のイーサが残されている。

ブテリンは12日に、10億ドル以上の暗号通貨をインドのIndia Covid Relief Fundに寄付しており、彼のイーサの移管はこのニュースの影で見過ごされていた。この送金の直前に彼は、約2000万ドル相当のイーサを同じアドレスに送っていた。

ワシントンD.C.の暗号通貨の情報プロバイダーInca Digitalのディレクター、ニコラス・ガンズによると、この新しいアドレスはイーサリアムのブロックチェーン上で資産を管理し、マルチシグ取引を可能にするプラットフォームのGnosis Safeを介して生成されたものだという。ガンズによると、Gnosis Safeにはプライバシーやセキュリティを高める効果が期待できるという。

ニューヨークを拠点とするFundstrat Global Advisorsのデジタル資産戦略担当バイスプレジデントのLeeor Shimronも、ブテリンがメインウォレット内のイーサの大部分を移動させたことを確認したという。ブテリンはその数分後に、いくつかのあまり知られていない暗号通貨を移動させ、それらを売却した模様とされる。Shimronによると、移管の目的は不明で、セキュリティを高めるためか、単純にコインの設定をアップグレードするためかもしれないという。

また、この送金が弱気な動きや、ブテリンがイーサリアムから足を洗うというシグナルとは考えられないという。「彼がイーサを売却しようとしているとは思わない」と、Shimronは話した。

「ただし、最近の価格上昇を考えると、彼が一部を売却したいと考える可能性はある」と、彼は続けた。イーサの価格は現在約4100ドルに高騰しており、過去1カ月で91%上昇している。

個人が自分の暗号通貨を移動させただけでは、通常はニュースにはならないが、イーサリアムの創設者が自分の持ち分の大部分を移動させたのは、これが初めてで、注目に値する。

27歳のブテリンの保有資産は先日10億ドルを突破し、彼は世界で最も若い暗号通貨分野のビリオネアとなった。それから2週間も経たないうちに、今回の移管が行われた。

編集=上田裕資 文=Nina Bambysheva、Steven Ehrlich

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