Voices from Creators クリエイターたちのリアルな声を聞く
Q1:ビジネスにおけるクリエイティブの立ち位置、果たしている役割とは?
Q2:チームにあったクリエイティブ人材の採用法、育成法や起用法について。
Q3:みんながクリエイティブになれるよう、どんな工夫をしているか?
Q4:あなた自身のクリエイティビティのために、していることはありますか?
Pelle SjoEnell ペレ・ショネル Activision Blizzard, CCO
A1:クリエイティビティは組織のあらゆる部分にあり、部門化されるべきではありません。私たちの会社には世界最高峰のアーティストとクリエイティブなゲームデザイナーがいますが、最高のエンジニア、技術者、システム構築の天才もいます。素晴らしいマーケターやPRのプロフェッショナル、コミュニケーター、財務と法務の優秀な人材もいます。全員がクリエイティブです。
A2:ダイバーシティは、常にクリエイティブの優位性を得るための答えです。思考やアイデアの多様性から生まれるクリエイティビティは、私たちの創作物でも明らかです。私たちのゲームには、人種、宗教、文化的な価値観とは関係なく、固定観念を変え、人々を結びつける力があります。
A3:人間は社会的な存在であり、チームがなければ人生は孤独です。すべての人にとってインクルージョン(包摂性)と帰属する場所が重要です。
A4:他の人の話をよく聴くこと。与えるだけでなく、新たなアイデアを取り入れることを心がけます。新しいものを学ぶ態度も大事です。このパンデミックの間、私はサーフィン、ビーズ細工、テニス、瞑想を学びました。また自分のコンピュータのスクリーンセーバーでは、これまで蓄えた何千ものクールで美しい画像がランダム表示され、それらが語りかけるものに思いをめぐらせます。
ゲームキャラにも多様性を
BBHやKingといったグローバルなクリエイティブエージェンシーのCCOやCEOとしてコミュニケーションデザインやマーケティングを手がけた後、クライアントサイドの同じくグローバルなゲーム会社に移ったペレ。カリフォルニアに拠点を置くアクティビジョン・ブリザードのゲームは、190カ国以上で4億人近くのプレイヤーが楽しんでいます。ダイバーシティへのコメントもありましたが、代表作「オーバーウォッチ」では、32人のヒーロー(ゲームキャラクター)が、女性、有色人種、LGBT、ロボットなどから選べ、多様な選択肢を示しています。