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イーロン・マスク(Photo by Maja Hitij/Getty Images)

イーロン・マスク率いるスペースXは5月9日、極めて風変わりな月面探査ミッション「ドージ・ワン(DOGE-1)」を、来年実施するとアナウンスした。この打ち上げの全ての費用は、暗号資産の「ドージ(DOGE)」で支払われたという。

このミッションに参加するカナダのジオメトリック・エナジー・コーポレーション(GEC)によると、打ち上げは2022年第1四半期に実施予定で、40キログラムのキューブサットを載せたファルコン9ロケットが、月に向けて発射されるという。

プレスリリースによると、この小型宇宙船はセンサーやカメラから、月面空間のデータを得るという。ジオメトリック・エナジー社のサミュエル・リードCEOは、「当社とスペースX社は、このような大規模な取引にドージを用いたことで、宇宙ビジネスにおけるドージのポジションを確固たるものにした」とリリースで述べている。

スペースXのCEOであるイーロン・マスクは、ツイッターで、「当社は衛星ドージ・ワンを来年、月に向けて打ち上げる」と述べ、費用はすべてドージで支払われたと付け加えた。

ドージコインは、ソフトウェアエンジニアのBilly MarkusとJackson Palmerによって2013年に設立され、当初はビットコインなどの暗号通貨をターゲットにしたジョークとして登場した。ドージ(Doge)という名前は、このコインのロゴに使われたネット上で人気の柴犬のキャラクターの名に由来する。

しかし、2021年に入りドージコインの価格は約2万6000%も急騰し、1月に0.005ドルだった1ドージコインの価格は今では、約0.7ドルまで膨らんでいる。ドージコインの時価総額は現在、920億ドル(約10兆円)とされている。

価格の上昇の多くは、マスクが頻繁にドージコインについてツイートしたことの影響だ。マスクは4月に、スペースX社が「月面にドージコインを多くことになる」とまでツイートしていた。その当時、この発言はジョークだと思われていたが、今になってドージ・ワンを指していたことが明らかになった。

編集=上田裕資

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