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2021.05.11

【5月第1週資金調達まとめ】電力供給事業のみんな電力、11億5000万円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、5月1週目の“注目のトピック”として選ばれた3件の資金調達について紹介する。

みんな電力


調達額:11億5000万円
調達先:丸井グループ / SMBCベンチャーキャピタル / あおぞら銀行
備考:登記簿より金額を推計 / 出資元はニュースから推測 / シリーズCラウンド

再生可能エネルギーを活用した電力の供給事業を展開するスタートアップ。

同社は、電力業界でも特に地球に優しい電力に注目をしており、産業用ソーラーのコンサル事業や、自然エネルギーに特化したポータルサイト、次世代につながるエネルギー分野の研究開発を行っている。

2016年に発電者と生活者をつなぐ電力小売りサービス「顔の見える電力」を開始し、“納得感を持って選択する”という体験の提供にこだわっている。

2020年には清潔な空気環境の選択につながる空気環境改善事業「みんなエアー」を展開。今後もソーシャル・アップデート・カンパニーとして、独自のブロックチェーン技術を基盤とした"顔の見えるライフスタイル"の実現を目指す。

2021年5月には、丸井グループ、SMBCベンチャーキャピタル、あおぞら銀行を引受先として、シリーズCラウンドファーストクローズの第三者割当増資により、総額11億5000万円の資金調達を実施。累計調達額は約41億5000万円となった。

今後、環境破壊を行うことなく地域創生に貢献できる電源や、卸電力市場の影響を受けない非FIT電源の調達などに投資していく。

また、同社独自のブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティシステム「ENECTION2020」の書き込み機能の高速化、低コスト化を一層進めていく方針だ。

Clappers


調達額:不明
調達先:i-nest capital

音楽・アニメ・映画などすべてのエンターテインメントと融合したゲーム制作を行うスタートアップ。

Clappersでは、コロナ禍で対面での音楽ライブやイベント開催が困難な状況にあっても、アーティストの新たな収益源とファンコミュニケーションの場を創出すべく、アニメーション・音楽・映画・舞台・小説など、エンターテインメント分野における有名IPとタイアップしたゲームを制作している。

今後は、ファンエンゲージメントを高めるコンテンツをゲームと融合し、クロスメディアで提供することで、従来のオンラインコミュニケーションプラットフォームでは表現しきれなかったアーティストとファンの一体感を醸成。

また、アーティストの魅力を最大限に引き出すゲームで、より一層ファンを惹き付けるエンターテインメントを世界中に提供することを目指す。

2021年4⽉にはi-nest capitalからの資金調達を実施した。

今回調達した資金は新規ゲームの開発費・人件費に充当し、よりリアルと融合した新しい生活様式にも溶け込むゲームの開発を行う予定だ。
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文=STARTUP DB

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