オンライン学習で、充実した学びを得るための4つのポイント

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学習内容を、やりやすい量に分割する


授業が長時間に及ぶと、学習者は負担を感じる場合がある。学習内容は、一度の授業で一気に説明するよりも、短く分割したほうがいい。学習内容を分割するやり方は、どのような種類の学びにも応用できる。とりわけ、動画や音声を使った学習には有益だ。

学習内容が細かく分割されていれば、すべてを一気に学ぶか、あるいは複数回に分けて一つずつ学んでいくかのいずれかを、学習者は選択できる。

さらに学習者にとっては、特定の学習項目に戻ってやり直ししやすい。長い動画や、何ページ分もの教科書から、該当する部分を探す手間が不要だからだ。

学習内容が学びやすい量に分割されていると、学習者が、動画全体を視聴したり、授業を最初から最後までやり遂げたりする可能性が高まる。ワイズによると、学習者の平均学習時間は1回25分で、視聴を途中でやめる場合は動画開始から5分後ということがわかっている。

ゲーミフィケーションで学習者を引き込む


ゲーミフィケーションは、例えばポイントを稼いだりバッジを獲得したり、進行度をその都度確認したり、報酬を受け取ったりできる、ゲームによく取り入れられている方法を取り入れることを指す。このようなゲーム的要素が加わると、学習が楽しくなるのはもちろん、学習者のモチベーション維持にも役に立つ。

進行度を示すプログレスバーがあれば、学習者は、自分がどのくらい学習したのかを目で見て確認できるので、達成感を得やすくなる。そうした達成感は、コースを受講しながら報酬やバッジを獲得することでさらに高まる。

また、励ましのメッセージが書かれたポップアップ画面は、思ったように学習が進まずに苦労している学習者が挫折感を抱きにくくするうえで効果的だ。学習項目をひとつ終了したときに、成果を祝福するポップアップ画面が表示されれば、学習者は進歩を実感できるし、ドーパミンの生成が促されて学びを続ける意欲がわいてくる。ゲーミフィケーションは無限の可能性を秘めている。

必要に迫られて開始されたオンライン学習を、真に強力な教育・トレーニング用ツールへと進化させる素晴らしいチャンスを私たちは手にしている。今こそ、それを実現するときだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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