Rokuは6日の取引終了後に目覚ましい第1四半期決算を発表し、7日の市場で株価を急騰させた。Rokuの株価は、7日の午後3時すぎに約12%の上昇となり、ウッドの資産を6億4500万ドル押し上げた。フォーブスは、ウッドの保有資産が7日時点で64億ドル(約6962億円)に達したと試算している。
動画ストリーミングプラットフォームのRokuの第1四半期の売上は、前年同期比79%増の約5億7400万ドルとなり、2017年の上場以来で最高の成長率を記録した。Rokuは、第2四半期の売上見通しを上方修正した。
Rokuは、パンデミックのさなかで多くの人が、家に閉じこもりストリーミングの利用時間を伸ばしたことを追い風に業績を伸ばした。前四半期と比較して、アクティブなアカウント数は240万件増加し、合計アカウント数は5360万件にまで伸びた。
ウッドは、2002年にRokuを設立する前に、TiVo の初期のライバル企業だったパーソナル・ビデオ・レコーダーサービスのReplayTVを立ち上げて売却していた。Rokuは、ユーザーがテレビに接続してコンテンツをストリーミングするデジタルメディアプレーヤーの製造元として知られるが、売上の大部分はストリーミングチャンネルの広告販売によるものだ。
Rokuは、企業のマーケティング担当者がデジタルメディアに軸足を移す中で、広告事業を拡大させてきた。同社は最近、ニールセンのビデオ広告事業を買収し、コンテンツ向けの投資を増やしている。同社は2021年1月に、既に事業を停止したストリーミングサービスQuibiのコンテンツの権利を1億ドル以下の金額で購入した。
Rokuの株価は昨年3月に市場がパンデミックの安値から反発した後に、一気に上昇した。同社の株価は昨年だけで100%以上も上昇していた。ウッドの資産は、2020年4月以降に50億ドルも増加している。