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ヨガウエアを中心とするカナダの衣料品ブランド、ルルレモン・アスレティカ(Lululemon Athletica)は新たなプログラム「ライク・ニュー(新品同様)」を発表し、他の小売企業に続きリコマース(中古品の再販売)市場への参入を決断した。

同社は先日、カリフォルニア州とテキサス州の協力店舗で試験的なプログラムを開始すると発表。消費者に対するマーケティングの中心にサステナビリティーを据えた新たな事業の実現可能性を見極める狙いだ。

消費者は、同プログラムを通して購入済みのルルレモン商品を返却することができ、返却された商品は再販売やリサイクル、リパーパス(別目的での利用)に活用される。ルルレモンは、ライク・ニューを通して生まれた利益は全て、同社の他の持続可能性の取り組みに投資すると約束している。

小売業界に関するオンラインフォーラム「リテールワイヤー(RetailWire)」では先日、オンライン討議が行われ、中古のトレーニングウエアに対する需要については専門家委員会「ブレーントラスト(BrainTrust)」の間でも意見が分かれた。

米市場調査会社インサイシブ(Incisiv)のデーブ・ワイナンド最高顧客責任者(CCO)は「人々は低価格のルルレモン商品に引かれるだろうが、定められた用途(つまり運動)に使われたと考えると、私は絶対に中古のトレーニングウエアを買いたいとは思わない」と述べた。

オーストラリアのコンサルティング企業リテール・ストラテジー・グループのリザ・アムラニ社長は「中古のトレーニングウエアは決して万人受けするものではない」と指摘。

「トレーニングウエアの生地がその用途上、他の衣料より早く損なわれるのは事実。過去12カ月の在宅勤務ではアクティブウエアやアスレジャーが選ばれており、ルルレモンの商品は新型コロナウイルス流行前と比べてより頻繁に着用されている。私自身は中古のトレーニングウエアを買うことを想像できないが、プログラムは成功するだろう。初めのうちは」(アムラニ)

プログラムの下取りは今月始まり、下取りされた商品のネット販売は6月開始予定だ。同社は「新品同様」のものしか販売しないとしている。

回収商品は全て洗浄され、ルルレモンの品質基準に合ったものだけが販売される。残りはリサイクルされる予定だ。同社は顧客の反応やフィードバックを分析してから、試験の規模の拡張や標準事業モデルへの導入を決めると述べている。

翻訳・編集=出田静

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