Forbes Staff

JPモルガン・チェースCEOのジェイミー・ダイモン(Photo by Win McNamee/Getty Images)

米銀行大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は4日、代表的な仮想通貨(暗号資産)であるビットコインについて、自身は依然として「支持者」ではないとしながらも、顧客の多くが投資を検討していることは認識していると述べた。ダイモンはかねて仮想通貨に懐疑的なことで知られるが、ビットコインは個人投資家からも機関投資家からも高い人気を集めている。

ダイモンはウォールストリート・ジャーナル主催の「CEOカウンシルサミット」でインタビューに答え、自行の顧客が暗号資産の安全な保管方法や、ほかの資産とあわせた持ち高の管理や売買の仕方を探るようになっていることを説明した。

ビットコインについて「わたしは関心がない」と断りつつ、「顧客は関心をもっている。わたしは顧客に対してああしろこうしろとは言わない」と語った。

仮想通貨ニュースサイトの「コインデスク」によると、JPモルガンは今夏にも、一部の顧客がアクティブ運用のビットコインファンドに投資できるようにする見通し。仮想通貨のなかで最も人気が高く時価総額も大きいビットコインへの投資には今年、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンやモルガン・スタンレー、ブラックロックなど、ほかの大手金融機関も相次いで参入を表明している。

ダイモンはインタビューのなかで、ビットコインなどの仮想通貨の基礎になっている技術であるブロックチェーンはJPモルガンも活用しているとも言及。ビットコインに関しては、ユーザーの分散型ネットワークではなく、政府の保有する資産によって100%価値が裏づけられた中央銀行発行のデジタル通貨とも対比させた。

ビットコインの価格は4日現在およそ5万5000ドルと、年初時点の約2万9000ドルから89%上昇している。ただ、高値圏にあるなかでも変動は大きい。

ダイモンはこれまでも、ビットコインや値動きの大きいほかの仮想通貨について懐疑的な見方を示してきたが、トーンは和らいできている。2017年には、ビットコインは世界最古のバブルと言われる17世紀オランダの「チューリップバブル」よりもひどい「詐欺」だとこき下ろし(のちに「後悔している」と発言している)、ビットコインを取引した従業員は解雇するとも警告していた。

編集=江戸伸禎

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