ブランド価値を重視、パンデミック後の米国での美容化粧品購入

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実店舗で美容化粧品を購入する方法のなかで、パンデミック中に最も人気が低かった方法は、店舗内の美容部員の手助けを受けることだ。この設問に関しては、67歳以上の回答者の14%が、現在でも対面での美容アシスタントの手助けを好むと答えた一方で、57~66歳の消費者では、そう回答した人は8%にすぎなかった。Z世代とミレニアル世代、X世代では、この割合は7%だった。

新型コロナワクチンが行き渡ったのち、買い物客が大挙して実店舗に戻ってくるとは限らない。クラーナの調査によれば、ワクチン接種後に実店舗に戻る可能性が最も高いのはZ世代で、それに、ミレニアル世代、X世代が続いている。ワクチン接種後に実店舗で買いものをする可能性が最も低い年齢層はベビーブーマー世代だった。

Zoomミーティング全盛の世界ではスキンケア製品の売上が急増しているが、今回の調査では、消費者の支出が最も多いのはスキンケア、次いでヘアケアであることが改めて裏づけられた。

年齢層別に見ると、最もお金を注ぎこんでいる製品としてスキンケア製品を挙げた人の割合は、Z世代で41%、次いでミレニアル世代で40%、X世代とベビーブーマー世代で31%だった。

Z世代では、2番目によく買う美容化粧品カテゴリーがアイメイク製品だったのに対し、年齢層が上の消費者は依然として、香水、ボディソープ、石鹸、化粧水を好んで買っていることがわかった。

パンデミック発生後、健康維持のための習慣に新たに追加した活動を尋ねたところ、最も多かったのは、回答者の33%が挙げたスキンケアの習慣だった。そのほか、パンデミック中に新たに始めた活動としては、自宅でのワークアウトが23%、ビタミンやサプリメントの摂取が22%、瞑想のルーチンが8%だった。

「今回の調査では、美容化粧品ブランドが念頭に置くべき、消費者をめぐる新たな知見と傾向が明らかになった」とサイクスは述べている。「たとえば、大きな知見としては、よく使う美容化粧品の購入時の判断においてブランド価値が重要な要素になるという点で、あらゆる世代の消費者の意見が一致していることが挙げられる」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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