デブラシオ市長は発表で、ニューヨーク市に滞在している人はみな、予約不要でワクチンを接種することができ、年齢や居住地は問わないと述べた(同市の在住者でなくても接種可能ということだ)。
ニューヨーク市が発表した前日の22日には、イリノイ州シカゴ市の公衆衛生局が、屋内競技場ユナイテッド・センターなど市内で開設されているすべての大規模接種会場で、翌日23日から、事前予約なしで訪れた人にも接種を行うと発表していた。
シカゴ市公衆衛生局コミッショナーのアリソン・アーワディ(Allison Arwady)はこうした接種方法を始めた理由として、情報格差が存在しているため「多くの人がいまだに予約を取るのに苦労している」と説明した。また、「衝動的に『ワクチンを接種しに行こう』と考える人がいることも把握している」と述べた。
カリフォルニア州ロサンゼルス郡の保健当局も4月22日、大規模接種会場で予約なしの人を受け入れると発表した。ただし、この措置は週明けの月曜日(4月26日)までの予定だ。
また、テキサス州のヒューストン、サンアントニオ、オースティンではすでに、ワクチン接種会場となっている医療機関が、予約なしで訪れた人を受け入れている。
ロサンゼルス郡の保健当局者バーバラ・フェレール(Barbara Ferrer)は次のように述べた。「まだ接種を受けていない人の場合、新型コロナウイルスに感染して死亡する確率はおよそ500分の1だ。しかしワクチンを接種すれば、死亡確率は100万分の1未満になる」
米国では連邦政府と州政府が、現在出回っているワクチンは安全で有効だと呼びかけている。にもかかわらず一部の地域では、ワクチンの供給が需要を上回る事態も起こり始めている。