ビジネス

2021.05.17

営業の達人が教える 「なぜか声がかかる人」の習慣とは?

PhotoAlto/Sigrid Olsson/Getty Images


●2 副業に挑戦:収入を少しでも増やしたい/新しいチャレンジをしてみたい
副業によって、収入のマイナス分を補塡できることもあるでしょう。あるいは、副業が「新しい世界を覗く」きっかけになることもあります。

副業をやる時間的な負荷をおってでも、先々の人生の幅が広がると信じられるなら、副業に挑戦する価値は十分にあります。

●3 複業:いろいろやりたいが、どれも本業
1つの仕事や会社に縛られたくないという人がいます。好奇心旺盛で人付き合いの幅が広く、いろいろやっていることはどれも本業、と思っている人です。このタイプは、自分の興味関心に応じて、さまざまなことを経験し、活動の幅を広げていきます。

さて、今のあなたはどれにピンときますか。

変化が激しい時代では、「働き方」に関する情報が溢れていて、選ぶのが難しくなっています。ここで掲げた3つの類型は、どれが正解というものではありません。人によって合う・合わないがありますし、人生のステージによって柱の形が変わることもありえます。

ただ、大事なのは、「人から必要とされるからこそ、働き方を選べるようになる」ということです。

私は、中堅以上のビジネスパーソン300人に対して、1年かけて「働き方を選ぶ」をテーマにヒヤリングしました。働き方を「選べない側にいる人」と「選べる側にいる人」とは何が違うのかに興味があったのです。

多くの方と話しているうちに、うまく行っている人が抑えているポイントが見えてきました。

うまく選べる人は、自分なりの「型」を持っている


うまくいっている人は、自分のメリットをいったん横に置いておき、目の前の人に喜んでもらう小さな行動を積み重ねる「スモールステップ」を踏んでいます。

貢献することで相手が喜んでくれるのは、わかりやすい成功体験になります。それが積み重なると、「あなたが必要だ」と声がかかることが増えていきます。人から声がかかってくれば、自信もつきます。この状態になると、ある程度の「選べる自由」が手に入ります。

また、うまくいっている人は、1人のロールモデルや1つのアドバイスを決定的な「柱」として身を委ねることはしません。

同様に、働き方を選ぶ上でも、1つの仕事ですべての要素を満たそうとするのではなく、いくつか試してみるなかで、それぞれの活動を位置づけながら複数の柱を組み合わせています。「キャリアアップの実績を積むのはこの仕事」「人と交わる楽しさを得るのは趣味の活動」「成長体験はプロボノで」といった具合です。

情報過多の現代では、振り回されないように、自分なりの軸を持つことが必要です。

自分は、何が好きで何が得意なのか。どうすれば人の役に立て、必要とされるのか。何をしているときが楽しいのか。こういったことに、すっと答えが出てこないときは要注意です。

うまくいっている人は、定期的に振り返りをすることで、望む方向に進んでいるかを確かめています。ノートに書いたり、人と話したりと、手段はいろいろありますが、自分が振り回されないように心を整えるルーチンを持っているのです。
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