30U30

2021.05.02

「30 UNDER 30」アジア2021年版、テック界で注目の若手起業家

イメージ (Carlina Teteris / Getty Images)


バンガロール本拠のオンライン教育プラットフォーム「FrontRow」は、セレブが生徒を指導するのが特徴だ。Ishaan SinghとMikhil Rajらが立ち上げた同社のプラットフォームでは、プロクリケット選手のSuresh Rainaからバッティングを習ったり、歌手のNeha Kakkarと歌ったり、ラッパーのDivineとラップを楽しむことができる。

「FrontRowは子供たちが好きな教科を学習し、上達する方法を変えた」とSinghとRajは話す。同社は、ボリウッド俳優のDeepika PadukoneやElevation Capital(旧SAIF Partners)、Lightspeedから320万ドルを調達した。

日本のVRアプリ「VARK」のCEOも選出


今年の30アンダー30アジアには、ゲームやエンターテインメント業界の起業家たちも選出されている。インドのグルグラムに本拠を置くクイズアプリ「Zupee」は1000万人以上のユーザーたちに、数学や映画、スポーツなど様々なジャンルのクイズを提供し、賞金を懸けて競い合うことができるサービスで人気を博している。

2018年にDilsher Singh MalhiとSiddhant Saurabhらが設立したZupeeは、Matrix PartnersやWestCap Groupなどから2000万ドルを調達した。

日本からは、エンタメイベントをオンラインで開催し、パンデミックでライブを開催できない企業などを支援する「VARK」のCEOの加藤卓也が選出された。同社は、音楽ライブやアイドルのイベントをバーチャルで開催するVR(仮想現実)アプリを運営している。

PlayStation VRやOculusなどのVRヘッドセットを持っているユーザーは、無料で同社のサービスを利用することが可能で、課金をすれば、ステージに花束を投げるなどの行為が楽しめる。

アーティストは、VARKに配信料を支払えば、Tシャツやトートバッグなどの商品を販売できる。同社は、三菱UFJキャピタルやANRIなどから総額1000万ドルを調達している。

編集=上田裕資

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