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新型コロナウイルスが世界的に流行し始めて以来、ビタミン剤などの栄養補助食品に感染リスクを減らしたり、治療に役立ったりする効果があるのかについて、さまざまな議論が展開されてきた。例えば、ビタミンCや亜鉛のほか、緑茶やエキナセアなどは免疫系を強化し、ウイルスから体を守るとされている。

だが、栄養補助食品の一部は免疫系の健康をサポートすることが分かっている一方、感染リスクの低減との関連性については、明らかにされていない。

それでも、米国ではパンデミックが発生した最初の週に、栄養補助食品の売上高が35%以上増加。英国では最初のロックダウン(都市封鎖)が実施される前に、ビタミンCとマルチビタミンの売上高がそれぞれ110%、93%増えた。さらに、感染拡大への恐怖が大幅に高まった昨年3月初め、米国では亜鉛の売上高が415%増加した。

英シンクタンク、NNEdProグローバル栄養健康センターの理事で北アイルランド・アルスター大学のスマントラ・レイ教授(生物医科学)はサプリメントについて、次のように説明している。

「免疫系が健康的に機能するためには、ビタミンDをはじめとするさまざまな微量栄養素が不可欠だ」

「…正常な免疫機能を維持するという以上の効果(治療方法としての価値)があることを示す説得力ある証拠は、今のところほとんど確認されていない」

こうした中、議論の的になっているこの問題に光を当てることになるかもしれない新たな研究結果が、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)のオープンアクセス・ジャーナル、「BMJ Nutrition Prevention&Health(BMJ栄養・予防・健康)」に発表された。

米国と英国、スウェーデンで約44万5850人を対象に行った調査で、マルチビタミン、オメガ3脂肪酸、プロバイオティクス、ビタミンDの摂取と感染リスク低減の間に関連性があることを示唆する結果が得られたという。

また、ビタミンCと亜鉛、ニンニクのサプリメントには、感染リスク低減との関連性はみられなかったとされている(調査は利用者の自己申告の情報に基づく)。

編集=木内涼子

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