その名も「アマゾン・サロン(Amazon Salon)」というこの実店舗は、イーストロンドンでも有数のおしゃれなショッピングエリアとして知られるスピタルフィールドにある建物の2フロアに設けられた。従来のヘアサロンのサービスメニューとはひと味違う、最先端のハイテクを取り入れた趣向が随所に取り入れられている。
例を挙げると、拡張現実(AR)技術によって、髪を染める前から、バーチャルでさまざまな色のカラーリングを施した後の姿を確かめられる機能や、新開発の「ポイント・アンド・ラーン」技術により、店内に並べられた商品を顧客が指さすと、近くの画面に商品情報が映し出される機能などがある。
そして、ここが肝心なところだが、情報を見た顧客がこの商品を買いたくなった場合には、陳列棚のQRコードをスキャンして、Amazon.co.ukの商品ページから購入できる。
英国アマゾンの責任者を務めるジョン・バンフリー(John Boumphrey)は、「我々はこのサロンを、お客様に来ていただき、この業界でも最高クラスのテクノロジーやヘアケア製品、ヘアスタイリストのサービスを体験してもらう場所として企画した」と語る。
「ほかにはないこのサロンで、お客様にさらに一歩近づきたいと我々は願っている。同時にここは、美容業界とコラボレーションして新しいテクノロジーを試す場になるだろう」
1500平方フィート(約140平方メートル)のアマゾン・サロンは、アマゾン英国本社から徒歩5分圏内にある。当初利用可能なのはアマゾンの従業員のみだが、アマゾンによれば、「今後数週間のうちに」すべての人が予約可能になるという。定休日はなく、週7日の営業となる。