ビジネス

2021.05.04 12:30

ファッション・美容業界でも強まる広範にわたる環境志向


アルタビューティーの広報担当者は、「我々は、これまでのサステナビリティに向けた歩みに自信を持っています」と述べる。「2020年秋、我々は『コンシャス・ビューティー・アット・アルタビューティー』を立ち上げました。これは、クリーンさ、動物実験ゼロ、ヴィーガン、持続可能な包装、ポジティブインパクトといった多くの重要な判断基準について、より透明性の高い選択肢をお客様に提供するための包括的プラットフォームです」

加えて、すべてのファッション・美容関連企業が直面しているグローバルな問題が、廃棄物だ。

アルタビューティーの広報担当者は、「我々は、2025年までにアルタビューティーコレクションを含めた販売商品すべての包装の50%を、リサイクル素材または生物由来素材を使用したもの、あるいは、リサイクル・詰め替えが可能なものに転換することを宣言しました」と述べる。

時には、小さな変化が大きな影響を及ぼす。

「美容商品の包装は、その好例だ」と述べるのは、ノイヤ(Noyah)の創業者ジョシュ・ゴードン(Josh Gordon)博士だ。同社は、食品グレードの原材料を使用した口紅やリップグロス、リップバームを製造・販売する企業で、環境配慮のため、包装に竹や紙、サトウキビ等の天然素材を使用している。

「リップバーム容器を製造する際に消費後リサイクル(PCR)素材の含有量を増やすといった簡単な取り組みは、ジャケットのポケットに入れたリップバームの大きさを考えれば、取るに足らないように思える。だが、そんな風に持ち歩いている人がどれだけたくさんいるかを想像すれば、このような一見小さな決断が大きなインパクトを伴うことがわかる」と、ゴードンは述べる。

健康・美容関連商品を扱う小売チェーンのCVSファーマシーを傘下に持つCVSヘルスは、2030年までに環境負荷を50%削減すると発表した。さらに同社は、特設ページ「CVS.com/gogreen」を開設し、サステナブルな商品、家庭や店舗でのリサイクルの方法、ゴミの減量法などを紹介している。

翻訳=的場知之/ガリレオ

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事