ビジネス

2021.04.27

ウェイモの共同CEO 2人が語る「アルファベットの自動運転」の目標

Getty Images


ドルゴフにとって、自動運転テクノロジーを完成させるという課題は、予想以上に厳しいものになったという。「2009年にスタートしたときに、この技術の長期的ゴールは見えていたが、どれほど複雑な問題が存在するかは明確ではなかった」と彼は述べた。

同社の競合企業は、用途を限定したテクノロジーを開発している。GMのクルーズや、アマゾンのZooxらは主にロボットタクシーサービスの構築に注力しており、TuSimpleは高速道路を走行する大型トラックをターゲットとしている。さらにNuroやGatikらは、配送車両に特化しようとしている。

全ての領域に適合するテクノロジーを開発


しかし、ウェイモは、これらのすべてのエリアを同時に追求し続ける計画だ。

ドルゴフは、自動運転には様々な用途があるが、テクノロジーのコア部分には共通したものがあると述べている。「当社はまず、配車サービス分野に注力するが、この分野で成熟したアプリケーションは、配送やトラック輸送にも応用可能で、それらをより強固なものにしていく」と彼は述べた。

2020年に、ウェイモは初めてアルファベット以外の投資家から30億ドルを調達した。そこには、シリコンバレーのプライベート・エクイティのSilver Lake Partnersやアンドリーセン・ホロウィッツ、カナダ年金制度投資委員会、アブダビの政府系ファンドのムバダラらが含まれていた。

さらに、車両の組み立てやメンテナンスを手がけるマグナ・インターナショナルや、AutoNationも出資に参加した。

アルファベットは引き続き過半数の株主であり、そのリーダーシップは「私たちが提示したタイムフレームを支持してくれており、私たちの戦略的アプローチも理解してくれている」と、マワカナは話した。

ドルゴフによると、「他の出資元も同様に、ウェイモの長期的な成功に向けての最適化プランを支援している」という。「当社の事業は、社会にポジティブな影響を与えるだけでなく、市場にもインパクトを与え、大きな変革をもたらすものだ」と、彼は続けた。

編集=上田裕資

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