そう語るのは、「IDEO TOKYO」「BCGデジタルベンチャーズ」などデザインコンサルファームの立ち上げに携わり、現在、デザインファームKESIKIのパートナーとして数多くの企業や団体とのデザインプロジェクトを牽引する石川俊祐。そして彼に驚きを与えたのは、2021年2月に発売されたLGのノートPC「LG gram」の最新モデルだ。
なかでも「LG gram 16Z90P」シリーズは16型の大画面液晶ディスプレイを搭載しながら、重量約1.19kgという軽量ボディを実現。さらに最大30時間バッテリーとスタミナも抜群。あらゆる面から新しいライフスタイルに価値を提供できる一台として誕生した。
石川は、ロンドン在住時たびたびLGのプロジェクトに携わった経験があるという。今回は、進化したLGのプロダクトがいかに彼の現在のワークスタイルにマッチするか、使用感をレポートしてもらった。
ニューノーマルのライフスタイルを支える、安心感のある一台
2020年以降のワークスタイルについて尋ねると、「今までは、仕事の合間に意外とONとOFFがあったと思うんです。ですが今は移動がなくなったぶん、多くの人がより厳密にスケジュールに支配されています」と苦笑する。
「以前はランチをしながら雑談から打ち合わせに発展したり、移動時間に一息ついたり、という流れがありました。ですがコロナ禍になってから、オンラインミーティングが隙間なく入るため“ずっとON”になってしまったんです。もうひとつ大きな変化は、室内での密を避け、屋外で過ごす時間が増えたこと。これまで以上にPCをいろんな場所に持ち歩き、利用するようになりました」
分刻みにミーティングやセミナーの予定が入り、多忙を極める石川。移動中にPCで作業をするだけでなく、時には何百人の参加者を相手に車内からセミナー配信を行うこともあるという。そこでLG gramの大きな特徴である軽さには、すっかり魅了されてしまったようだ。また、最長30時間のバッテリー駆動(JEITA2.0)でありつつ、30分の急速充電で約10時間使用できるスタミナも、ハードワークには大きなアドバンテージとなる。
「軽さには非常に驚きました。これならノートやメモ帳感覚で、カバンに入れて持ち歩けます。薄くて軽いPCは折れてしまいそうで心もとないものもあるのですが、LG gramは強度があって安心感があります。また、外出先で電源がないと困るので、ほかのPCでは常に大きくて重いバッテリーを持ち歩く必要があったのですが、LG gramは軽いうえに充電の心配から解放されるので、非常に心強いです」
電源オフの状態でACアダプターをコンセントに挿すと、バッテリー残量が液晶ディスプレイに表示される「LG gram バッテリーステータスインジケーター」も安心を底支えする。これならば外出前にバッテリー残量を見て、ACアダプターを携帯するかどうかを判断できる。
そしてオフィスを離れて仕事をするからには、オフィスワークと遜色なくパフォーマンスの質をキープできるかも大きなポイントだ。
「持ち歩くからには、PCの薄さや軽さと同時に画面の大きさも重要だと感じます。LG gramはノートパソコンとは思えないほど画面が大きく、アスペクト比16:10でディスプレイが縦長なので、マルチスクリーンで作業しやすいですね。オンラインミーティングなどで同時に様々なソフトを立ち上げなくてはいけないとき、重宝します」
また石川は、持ち運びに適した仕上げの完成度にも注目。
「表面がきれいに磨かれているプロダクトだと、カバンに入れているだけで傷や指紋がついてしまうこともあるんですが、LG gramは傷も指紋もつきにくそうな仕上げになっているのでいいですね。持ち運びに向いているPCだと思います」
ニューノーマル以前は高輪台にオフィスを構え、「人に会うのが好きなので」と週5日出勤していた石川。2020年からは週1日の出勤となってしまったが、「室内のルーティンワークばかりになり、コミュニティが縮まってしまうことこそコロナ禍の危機」だとして、その1日は社員とのコミュニケーションを積極的にとっているという。また、ウイークデイが“ずっとON”になってしまったぶん、週末は思いきりOFFを楽しんでいるようだ。
「コロナ禍になり、無意識的に日常生活に変化をつけようとしているのか、家の中で“移動”するようになりました。例えば、一緒に暮らしているにもかかわらず奥さんと一緒にランチすることはこれまでほとんどなかったんですが、今では庭にベンチを置いて、一緒にごはんを食べるようになりました。そこで一緒にPCでNetflixを見たりします。OFFでPCを触るときは膝の上に置くなどラフに扱うことが多いので、LG gramの軽量かつ丈夫な点が嬉しいです。また、こういうシーンでも画面の大きさが活きてきますね。サウンドも良い感じです」
ニューノーマル以降、欠かせない娯楽のひとつとなったビデオストリーミングサービス。LG gramのステレオスピーカーは、立体的な音響効果とノイズが少なく豊かなサウンドを提供するDTS:X Ultraに対応し、ノートパソコンでの視聴ながら高い臨場感が味わえる。
ディスプレイが大きく、かつ、軽量なLG gram。持ち歩きもスムーズだ。
手に触れるものの共通ルール「そこに美意識はあるか」
デザイン思考やイノベーション創出の普及に努めてきた石川。そんな彼が手に取るものを選ぶ視点は「美意識やコンセプトがきちんとそこに込められているか」だ。
「どんなものであれ、きちんと作り手の思いやコンセプトが込められているプロダクトは使いやすく、日常に違和感なく溶け込んでいきます」
さらに言えば、プロダクトに込められた思いと、そこから生まれたアウトプットのバランスは特に重要だ。
「例えば何かプロダクトを作ったとして、そのコンセプトが『全てを叶える』だった場合、いわゆる『全部載せ』になってしまう煩雑なデザインが起こり得えます。そこで『全てを叶える』というコンセプトをデザインの外装で表現せず、ユーザーの使用シーンを理解、想像したうえでモバイルツールとして作りきられているか。そこに注目したいですね」
LG gramの佇まいには、こう好感を寄せる。
「LG gramのマットな質感は、控えめな佇まいながら品がいい印象です。そこへ柔らかさとシャープさを備えてデザインされたロゴが光っていて、そのバランスがプロフェッショナルな雰囲気を醸し出していますよね。非常に美しいと思います」
動画の再生など、OFFシーンでも活躍する。
もっと多くの人に使ってほしい、あらゆるシーンに活きるPC
LG gramを体験し、「もっといろんな人たちの手に行き渡ってもいいんじゃないかな」と、その使い勝手の良さを称賛。
「やはり画面が大きいのにここまで軽い点が最大の特徴であり魅力。私のようにクリエイティブワークに従事する人だけではなく、移動や出張が多い人は非常にありがたいし使いやすいでしょうね。しっかりガイダンスをしてくれるので、直感的にセットアップできましたし、誰でも使いこなせると思います」
また所属するオフィスのスタッフには、意外な点が好評だったようだ。
「LG gramは右側にテンキー付きのキーボード配置で、金融系のバックグラウンドを持つ同僚から非常に羨ましがられました。数値を扱う業務をバリバリこなす仕事をしている方には、とてもマッチしていると思います。私はデザイン分野で寸法などを打ち込むときに重宝しそうです。また、この薄さのPCにしては意外なほどタイピングが深く、しっかりとしています。タイピングが多い業務の方にもおすすめしたいですね」
LG gramのあらゆる取り回しの良さに「Macとの二台使いなんて良さそう」とこぼしてしまう石川。
「ひと通り体験させていただいて、特に自宅および自宅周辺での使用にLG gramは活躍しそうだなと思いました。ニューノーマル以降、OFFの日はしっかり分けているのですが、例えばカフェなどでOFFに近い格好で仕事をする、マルチタスク的なシーンが増えました。そこでのLG gramの活躍はお話した通りですし、あらゆる需要に耐えうる一台ではないでしょうか」
16型の大画面液晶ディスプレイを搭載しながら、重量約1.19kgという軽量ボディを誇る「LG gram 16Z90P」シリーズ
ON、OFFのあらゆるシーンで活躍する「LG gram」詳細はこちら
石川俊祐◎KESIKIパートナー。英Central Saint Martinsを卒業。Panasonicデザイン社、英PDDなどを経て、IDEO Tokyoの立ち上げに参画。Design Directorとしてイノベーション事業を多数手がける。BCG Digital VenturesにてHead of Designを務めたのち、2019年、デザインファームKESIKI設立。多摩美術大学TCL特任准教授、CCC新規事業創出アドバイザー、D&ADやGOOD DESIGN AWARDの審査委員なども務める。Forbes Japan「世界を変えるデザイナー39」選出。著書に『HELLO,DESIGN 日本人とデザイン』。