アップル「春の祭典」、生活に役立つ一番の収穫はAirTagか

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日本でいよいよPodcastが流行る?


最後に5月末から日本を含む世界170以上の国と地域でアップルが立ち上げる、有料課金のサブスクリプションサービス「Podcast+」の話題に触れたい。

日本ではどちらかと言えばポッドキャストよりも、BGMのように“ながら聴き”ができるラジオの文化が普及しているように筆者は思う。アップルによると米国ではポッドキャストが広く普及しており、ニュースからスポーツ、ドラマに教養分野まで何百万もの番組がPodcastアプリで配信されているという。


ポッドキャストの人気が高いアメリカでは現在何百万もの番組がアップルのPodcastアプリから配信されている。

4月末に予定されている次期OSのアップデートにより、アップル純正のPodcastアプリのユーザーインターフェースが改良され、番組の検索性も向上する。一方でアップルは新たにポッドキャスト配信を始めるクリエイターのために、制作方法のレクチャーやガイダンスをまとめたWebサイトを公開する。アップルは新たな「Podcast+」のサブスクリプションサービスを、クリエイターの収益化を支援するツールとして盛り立てることも考えているようだ。


ポッドキャストのクリエイター向けのWebコンテンツ、Apple Podcasts for Creatorsも公開される

年初にブレイクしたClubhouseアプリに続き、ツイッターやフェイスブックも音声によるコミュニケーションやエンターテインメントのツール強化に乗り出している。これらの双方向、リアルタイム性に富む音声コミュニケーションサービスよりも、空き時間を見つけて楽しめるダウンロード&オンデマンド再生に向くポッドキャストが日本で注目される可能性があると思う。Podcast+が日本のクリエイターとユーザーを結ぶ架け橋になるのか楽しみだ。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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文=山本 敦

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