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(C)Dott

マイクロモビリティ関連企業への投資が相次ぐなか、オランダのeスクーター企業のDottが事業拡大に向けて8500万ドル(約92億円)を調達した(eスクーターは、日本では「電動キックボード」と呼ばれることが多いが、これは和製英語)。

今回のラウンドはエクイティ調達とデット(借り入れ)の組み合わせによるもので、ベルギーのユーロネクストに上場する投資会社Sofinaと英国のEstariが主導した。さらに、EQT VenturesやProsus Ventures、Felix Capitalなど複数の出資元が参加した。

2018年設立のDottは、5カ国で3万台のeスクーターを運用中だ。今回の新たな調達資金で、同社はe-BIKE(スポーツタイプの電動自転車)などにマルチモーダルなサービスを拡大し、新たな市場への参入を目指している。

Dottは、次のターゲットとしてスペインと英国を挙げている。特に英国では、最近になってeスクーターの法整備が進み、ロンドンなどの大都市でサービスが始まったばかりで、まだこれからの市場と言える。

e-BIKE への参入は、この分野の企業にとっておなじみの戦略だ。DottのライバルのVoi社もe-BIKEを導入しており、エストニアの配車アプリ「Bolt」も欧州やアフリカ市場でeスクーターとe-BIKE の両方を投入している。これらの企業は、eスクーターのみに頼るのではなく複数のツールにまたがるマルチモーダルなサービスを目指している。

Dottは、マイクロモビリティ分野の他の企業とは異なり、ロジスティクスやメンテナンスなどの業務をすべて自社で行っている。

DottのCEOであるHenri Moissinacは、同社がよりサステナブルなビジネスを構築しようとしていると述べている。Dottは、過去1年間に事業を展開している地域で、二酸化炭素の排出量を大幅に削減したという。

「当社は、卓越したオペレーションやハードウェアとソフトウェアの専門知識、都市のステークホルダーとのコラボを通じ、勝利の方程式を生み出した」と、Moissinacは述べている。

「新たな資金調達を実施した今、我々の目標は、可能な限り信頼性が高く価格が手頃なサービスで、より多くのユーザーを獲得していくことだ」と彼は続けた。

編集=上田裕資

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