挑戦する人と挑戦する企業をつなぐ、Forbes JAPAN 初の採用ブランディング

(左)SmartHR 代表取締役 宮田・(右)セールスフォース・ドットコム 常務執行役員人事本部長 鈴木

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クラウドベースのCRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援システム)を世界15万社以上に提供するセールスフォース・ドットコム。

「最も革新的」で「最も賞賛される企業」や「働きがいのある企業ランキング」において常に上位の企業としても知られているが、その根底には彼らが大切にする「信頼」「カスタマーサクセス」「イノベーション」「平等」という4つのコアバリューが存在する。

今回から、同社の4つのコアバリューと親和性の高い企業との対談を通じて、同社および対談企業の取組みについて浮き彫りにしていきたい。

第一回のテーマは“信頼”。対談相手は、シェアNo.1のクラウド人事労務ソフトを提供するSmartHR。代表取締役・宮田を中心に積極的な情報発信を行っているため、ご存じの方は多いはずだ。

昨今、オープンな姿勢で経営・人事戦略を展開する企業も増えてきている。働く上で、所属する組織やメンバーへの信頼は欠かせない。だからこそ、透明性の高い経営の最先端を走る企業から、従業員と信頼関係を構築する方法を学んでいきたい。

組織形成を主導する、SmartHR代表取締役の宮田とセールスフォース・ドットコム常務執行役員人事本部長の鈴木に話を伺い、両社の従業員との向き合い方や共通項に迫る。

オープンで誠実な姿勢から、信頼が生まれる


「情報の透明性を高め、従業員の声に耳を傾けることは欠かせない」

これは、セールスフォース・ドットコム鈴木が語る、企業と従業員間の信頼構築における流儀だ。セールスフォース・ドットコムには、全社員に対して情報をオープンに開示し、意見を募る文化がある。

たとえば、経営陣が方針を示したタイミング、人事が新しい施策を表明したタイミングでは、社内SNSで質問やフィードバックが飛び交う。全社会議では、役員陣への質問がチャットで寄せられる。

「弊社の人事本部は“Employee Success”とグローバルでは呼ばれており、従業員の成功をミッションとした役割になっています。従業員から寄せられた意見は、すぐに改善できるものには取り掛かり、時間の掛かるものは次年度以降の施策に反映させています。ただ意見を受け付けるだけでなく真摯に対応し続けることで、従業員は会社を信頼して本音を伝えてくれるようになる。それに信頼関係が構築できたら、自然と従業員エンゲージメントも高まります」(鈴木)

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同じく透明性の高い経営を実現しているSmartHRが、信頼構築のために挙げるキーワードは「インテグリティ」である。インテグリティとは「真摯さ」であり、小さな約束の実現を積み重ねることだ。

「当社が採用資料を公開していることは、『オープンな社風の象徴』と言われてきました。ただ、インテグリティの側面もあると思っていて。たとえば昇給率を公開し続けることは、『事業成長に比例して従業員の給与を上げる』という証明であり決意表明でもある。従業員に対して真摯でありたいので、課題も含めて会社の現状を包み隠さず伝えています」(宮田)

企業が「評価される」立場であることを忘れてはいけない


従業員の意見に耳を傾け、約束の実現を積み重ねる。両社に共通する姿勢を支える1つのツールが、「従業員サーベイ」である。

SmartHRでは月1回の定期的なサーベイと、四半期に1度の質問項目を増やしたサーベイを実施している。

「『評価者を信頼できる』、『自分の評価に納得している』、『自分の報酬に納得している』などの項目で意見を聞いています。もちろんデータだけだと実態は見えづらいので、評価者とは隔週で1on1を実施して、お互いの期待値の調整も行なってもらっています。お互いの小さな約束の積み重ねが、信頼につながると思っています」(宮田)

コロナ禍においても、SmartHRの企業姿勢を象徴するようなエピソードがある。

SmartHRは2020年、緊急事態宣言の発令時は完全リモートワーク、宣言明けからは「リモートワーク推奨」としていた。しかし、同僚と顔を合わせる機会の無かった4月以降入社の社員からは、サーベイにおいて「帰属意識が持ちづらい」「会社の中に知り合いが増えづらい」といったコメントが多く寄せられたのだという。

彼らの声を受け、オンボーディングなどが必要なタイミングで対面でのコミュニケーションを選びやすいよう、SmartHRは「リモートワーク任意」の方針に切り替えた。すると、一部の社員から「なぜわざわざ任意にするのか」といった反発があったのだ。

「これまで何かを変えるとき、従業員はいつも納得してくれていた。だから、『今回も理解してくれるだろう』と甘えて、背景を伝えることを怠ってしまったんです。反対意見を表明した従業員1人ひとりにSlack等でヒアリングを行ない、経緯を伝えたら理解が得られて。細かな情報を含めて、真摯に説明することの重要性を改めて実感しました」(宮田)

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セールスフォース・ドットコムもまた、頻繁にサーベイを実施しては、従業員の困りごとや要望を直ちに施策に反映してきた。

コロナ禍では、派遣社員も含めた全社員のリモートワーク移行、看護休暇の適用範囲の拡大、ベビーシッター代の支給など矢継ぎ早に施策を整えた。ただ、スピーディーに働きやすさの整備を進めながらも、より注力しているのが心理的安全性の確保だ。

「職場において何より重要なのは、従業員が『安心して自分の意見を伝えられる』と思える状態であることです。心理的安全性を高めるためには、日々のリーダー陣の行動が大切。だからこそ部下がリーダーを評価するサーベイを実施して結果を公開することで、リーダー自身が自主的に行動を変えてもらうことにも重きを置いています」(鈴木)

リーダーも人事も、評価するだけでなく「評価される立場」。この対等な意識を常に持ち続けているからこそ、両社は謙虚にサーベイ結果に向き合っているのだ。

採用や評価の基準は、「明確」かつ「平等」に


採用におけるミスマッチを防ぐことも、企業にとって重要な課題と言えよう。誠実に、候補者との期待値や価値観のすり合わせに取り組まなければならない。

毎年多くの従業員を採用するセールスフォース・ドットコムは、リクルーターとの対話や様々な自社のインタビュー記事を共有し、候補者との価値観のすり合わせを徹底している。同時に重視しているのは、「平等」の考え方だ。

「採用や昇進、給与決定のプロセスから『無意識の偏見』を排除することに注力しています。たとえば面接時、バイアスを持たずに候補者を評価してもらうため、面接官間での評価の申し送りはしません。共通指標を用いて判断をするようにしています。

給与も、選考での評価に応じた提示を必ず行う。前職の給与を基準にオファーを行うと、労働市場で起きている不平等を社内に持ち込むことになる。この事態は避けたいからです」(鈴木)

「平等」の姿勢には、宮田も大いに共感する。

「当社も2017年からは、現在の年収を伺う前に、求める役割や責任に応じてオファー金額を提示しています。社内で何に対して給与が支払われるのかが明確な状態は、フェアであり真摯さの表れだと思うので」(宮田)

採用や評価や給与の基準を曖昧にしない。当たり前のことのようで、まだまだ一般的にはグレーになりがちなこの領域でも、両社はオープンな姿勢を徹底する。これだけ明快なら、従業員が不信感を抱くはずもない。

従業員は大切な顧客。かけがえのない「時間」を預けてくれている


両社に一貫しているのは、企業の都合優先ではなく、常に従業員第一であること。そして、従業員全員を公平に扱う姿勢である。こうした姿勢を徹底できるのも、根底に従業員への感謝とリスペクトがあるからだ。

「従業員は、企業にとって大切なお客様です。なぜなら、人が持つ資産の中で何よりも重要な数年間の時間を会社に投資してくれているから。リスクを取ってコミットしてくれている姿勢に報いたいのです」(宮田)

「大切な人生の時間を会社に預けてもらっている以上、『社会人としても人としても成長できた』と思っていただきたい。有意義な体験を提供できるよう、会社は投資をしなければいけません。
会社から大切にされている感覚があれば、従業員はモチベーションが上がり、パフォーマンスの質も上がる。自ずとイノベーションも生まれやすくなります」(鈴木)

働き方の多様化が進む中でも、従業員から「ここで働きたい」と選ばれ続ける企業であるために──。両社は、組織の一体感をより一層醸成するための取り組みにも注力している。

セールスフォース・ドットコムは、ポストコロナ時代の社内コミュニケーションのあり方を模索中だ。

「リモートワーク主流の働き方は続くでしょう。ただ、オフィスに来て生まれる会話をきっかけに、広がるコラボレーションや深まる人間関係もあるはずで。必要なときに集まりたくなる空間設計を意識した、新オフィスを準備中です」(鈴木)

そして、SmartHRが目指すのは揺るぎないカルチャーの構築だ。

「1つひとつの仕事において『どのように決断し、行動することがSmartHRらしいのか』、判断基準になるカルチャーの言語化が必要だと感じていて。残すべきこと、変えるべきことを決めてアウトプットし、『らしさ』を色濃くしていきたいです」(宮田)

充分と言えるほどに、従業員と向き合ってきたように映る2社。ただ、ビジョンを語る言葉にも表れているように、彼らは「今が最善」などとは微塵も思わず、常により良い組織づくりを目指して取り組んでいる。

オープンでフラット、かつ真摯に従業員に「向き合い続ける」姿勢こそが、信頼される企業に欠かせない要素なのだろうと感じた。

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