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Mario Tama/Getty Images

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進む米国で18日、少なくとも1回接種を受けた成人が全体の半分を超えた。ジョー・バイデン政権が力を入れるワクチン普及で新たな達成になった。ただ、世界には米国をしのぐペースで接種が行われている国もある。

疾病対策センター(CDC)のデータによると、米国では18日までに2億940万回あまりの接種が行われ、国民の39.5%、成人の50.4%、高齢者の81%が1回以上接種を受けた。

ワシントン・ポストの集計をみれば、米国では昨年12月以降にワクチン接種が大幅に拡大したことがわかる。同月に360万回だった月あたりの接種回数は今年3月には7670万回強まで増え、今月も週320万回近くと先月をさらに上回るペースで進んでいる。

米国はワクチンの接種回数では2位に2200万回以上の差をつけてトップだが、100人あたりの接種回数は62回で接種率では9位に下がる。接種率が最も高いのはイスラエルで100人あたり116回。以下、僅差でセーシェル(116回)、アラブ首長国連邦(100回)、チリ(69回)、バーレーン(67回)、ブータン(63回)、英国(同)、サンマリノ(同)と続く。

接種率ランキング上位の多くは人口の少ない国だ。東アフリカのセーシェルは10万人足らず、イタリアの中にある世界最小クラスの国であるサンマリノは3万5000人に満たない。人口およそ76万3000人のヒマラヤの山国ブータンは、たった2週間で成人の95%近くのワクチン接種を終え、一気に順位を上げた。

新型コロナワクチンは世界全体ではこれまでに8億8800万回の接種が行われている。

バイデン政権は5月末までに全国民分のワクチン供給を確保すると約束しているが、当局者によると米国内では5月中旬には供給が需要を上回る見通しだという。

ただ、足元では接種ペースを落としかねない問題も浮上している。米当局は先週、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンについて、接種後に血栓が生じる事例が少数報告されたことから、接種の一時中止を勧告した。アンソニー・ファウチ大統領首席医療顧問は18日、J&J製ワクチンは22日にも使用再開が決まるとの見通しを示す一方、「警告」や「制限」をともなうものになりそうだとも言及している。

米国に対しては、深刻な流行に見舞われワクチンの確保にも苦慮している国から支援を求める声も上がる。この点に関してアントニー・ブリンケン国務長官は、米国の主導で世界にワクチンを普及させていく考えを示しながらも、まずは米国人のワクチン接種を問題なくできるようにしたいと述べている。

編集=江戸伸禎

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