今回のイベントの目玉の一つとして期待されるのは、iOS 14.5の正式リリースだが、ニュースサイトRecode Mediaのピーター・カフカは19日早朝、「アップルはほぼ間違いなく、今回のイベントで、ポッドキャストの有料サブスクリプションを発表する」とツイートした。
アップルは最新OSのiOS 14.5に様々なアップグレードを盛り込む見通しで、アップルウォッチを着用したユーザーが、マスクをしたままでiPhoneのロック解除が行える機能のアナウンスも期待されている。
同社がiOS 14.5の公開と同時に、「Podcasts+」と呼ばれるサブスクリプションサービスを立ち上げるのは、素晴らしいタイミングと言える。なぜならiOS 14.5ではUIが一新され、個々のエピソードへのアクセスがよりスムーズになるからだ。
アップルは、新たなサブスクリプションの仕組みがまだ完成していないとしても、人々の関心をそこに向けたいはずだ。その上で、iOS 14.5をお披露目する今回のイベントは絶好のタイミングと言える。
ここで気になるのは価格についてだが、Loup Venturesは今年1月の時点でPodcasts+が、Apple MusicやApple TV+、iCloudストレージなどをパッケージ化したApple Oneに組み込まれると予測していた。筆者としても、アップルのポッドキャストのサブスクリプションは、Apple Oneのバリューをさらに高めるものになると考えている。
アップルはこれまでスポティファイが、Joe Roganなどの独占番組を用意して、ポッドキャストを強化するのを横目で眺めてきたが、彼らとしても、これでようやくポッドキャストに注力する姿勢をはっきりと打ち出すことになりそうだ。