求職活動の成果がなかなか出ない5つの理由

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最近の調査によると、コロナ禍により米労働者の約30%は雇用に影響が出ていて、米国人の25%近くは適切な雇用の機会がないと答えている。調査を実施したのは米履歴書作成サービス企業レジュメビルダー(ResumeBuilder)と英世論調査会社ユーガブ(YouGov)だ。

候補者としての競争性を上げることが今までに増して重要な理由もここにある。残念なことに、多くの求職者は就職活動に苦戦し、なぜこれほど時間がかかるのかと疑問に思っている。

ここでは、あなたの求職活動が成果を出していない原因かもしれない5つのことを紹介しよう。

1. 求める仕事を反映した職務経歴書になっていない


レジュメビルダーの調査では、コロナ禍により雇用に影響が出た米労働者の間で職務経歴書を更新しているのは4人中わずか1人ほどだと判明した。これは衝撃的なデータだ。

求職者がよく犯す過ちに、これから得たい職務ではなくこれまでの職務を反映した職務経歴書を作成することがある。例えば、過去数年はマーケティングコミュニケーションを担当していたが今後は事業開拓にかじを切りたい場合、職務経歴書では新たに目指す分野でのスキルや経験を強調すべきだ。

過去の職務や達成事項を箇条書きにした一般的な職務経歴書を書くのは簡単だが、採用関係者が求めているのは採用中の職務に合った人材だ。今後求める仕事に合致するよう職務経歴書を調整すれば、夢の仕事を獲得する役に立つだろう。

2. 求職活動が広範囲にわたり過ぎている


これまで私は、求職者から「選択肢を広く保ちたい」ため意図的に広い範囲で求職活動をしていると言われたことが何度かあるが、これは間違いだ。まずはあなたが適材である仕事だけでなく、自分がどのような仕事を求めているのかを見極めることから始めること。

あなたが適任と言える職務は数百件とあるかもしれないが、あなたはその全てにわくわくするだろうか? スキルや経験は重要だが、人材を必要とする管理職は情熱も求めている。

職探しにおいて最も重要な資質は情熱だと言う人もいる。スキルは教えることができても、情熱を教えることはできない。自分が情熱を感じる役割を明らかにし、採用面接では本当の自分を見せられるようにしよう。そうすれば、その仕事にどれほどわくわくしているかを明確に示せる。

3. 隠れた求人市場を無視している


求人広告に応募しているだけの人は大きな機会を逃している。隠された求人市場とは以前、広告が出されない仕事を指していたが、現在では人材を必要としている管理職や採用担当者らに採用プロセスの初期段階(広告が掲示される前が理想だ)で連絡を取ることを意味する。

ソーシャルメディアのプロフィールの更新が非常に重要な理由もここにある。人材採用担当者や人材あっせん業者は、リンクトインで具体的な複数のキーワードを使って優秀な候補者を積極的に探している。
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翻訳・編集=出田静

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