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2021.04.24 08:00

ネトフリの対抗馬? 「HBO Max」が日本市場に与える影響

HBO Maxオリジナルシリーズ「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」

HBO Maxオリジナルシリーズ「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」

世界の国々で圧倒的なシェアを誇るNetflixに対抗する勢いがあると言われる「HBO Max」の作品が、この4月、日本に初上陸しました。
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「HBO Max」は、AT&T傘下のワーナーメディアが提供する、2020年5月にアメリカでスタートした定額制動画配信サービス。日本の動画配信サービスとしては唯一独立系のU-NEXTがワーナーメディアとの独占パートナーシップ契約を結んだことにより、日本での配信が実現しました。

HBO Maxの上陸は、これまでの定額制動画配信サービスの勢力図に、どんなインパクトを与えるのでしょうか。“Netflix一強”という定額制動画配信サービスの勢力図に、変化の兆しが見え始めています。

ドラマ1話に10億円以上をかけるHBOブランド


U-NEXTは、3月30日に、HBOおよびHBO Maxの作品群を定額動画配信サービスにおいて包括的に展開していくと発表。その直後の4月1日から矢継ぎ早に、日本では未配信だったSF超大作シリーズ「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」など、HBO Maxブランドの目玉となる作品の配信を開始しました。
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この「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」シリーズ(全10話)は、「エイリアン」や「ブレードランナー」で知られる、SF映画の巨匠リドリー・スコットが手がけたHBO Maxのオリジナル作品。未開の惑星に降り立った2体のアンドロイドと、滅びゆく地球から脱出してきた人類とのバトルを描いたもので、リドリー・スコット自身が「SFというジャンルのなかで常に未開拓の領域を探してきた私が、ついに真の独創性を見つけた」と企画に惚れ込み、製作総指揮および監督もつとめています。

まさに、映画並みのスケールで製作された「配信ファースト」の連続ドラマ。いわば「打倒Netflix」の意気込みでつくられたとも言えるものでしょう。

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「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」

この「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」はHBO Maxのオリジナル作品ですが、もちろん「セックス・アンド・ザ・シティ」シリーズや「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズなど、HBOがこれまで製作してきた人気タイトルも配信作品にラインナップされています。

HBOは、1972年の開局後すぐにTime Life(現ワーナーメディア)が経営権を握っていましたが、そのHBOブランドを継承するかたちで、ワーナーメディアも動画配信サービスを提供しようと、2020年にアメリカでローンチしたのがHBO Maxでした。
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文=長谷川朋子

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