米大学生が暴露した「フェイスブックの行動追跡」の衝撃的内容

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プライバシーより利益を優先する姿勢


「私は今回の投稿を通じ、フェイスブックがどのような種類のデータを収集しているかを明らかにしたかった」と彼は述べ、「結局のところ、最大の問題は彼らのビジネスモデルが、人々のプライバシーよりも利益の最大化を優先している点にある」と指摘した。


英紙ガーディアンも、フェイスブックの内部文書と同社のデータサイエンティストのSophie Zhangの証言に基づいて、同様な見解を示している。

ガーディアン記者のジュリア・キャリー・ウォンは、「調査の結果、フェイスブックはメディアの注目を集め、米国などの豊かな国への対応を優先させるために、貧しい国や非西洋諸国での不正行為を許してきたことが分かった」と述べている。

「フェイスブックは、米国や台湾、韓国、ポーランドなどに影響を与える政治的な言論の操作には迅速に対応したが、アフガニスタンやイラク、モンゴル、南米の多くの国では、動きが遅いか、まったく対応していない。それは、これらの国で発生する被害は、フェイスブックにとって、大きなPRリスクにならないからだ」と彼女は指摘した。

多くの人にとって、家族や友人たちが参加するフェイスブックの利用をやめることは、現実的ではないかもしれない。しかし、退会を検討すべき理由は、かつてないほど増えている。

編集=上田裕資

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