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ブルーオリジン創設者のジェフ・ベゾス(Photo by Mark Wilson/Getty Images)

ジェフ・ベゾスが設立した宇宙開発企業ブルーオリジンが、15回目となる「ニューシェパード・ロケット」の打ち上げを成功させ、間もなく開始される有人飛行へ向けて一歩前進した。

4月14日の打ち上げはテキサス州西部のLaunch Site Oneで実施され、ニューシェパードNS-15のブースターとカプセルは米国東部時間午後12時51分に離陸した。ロケットは宇宙空間の公式定義である100kmを超えて約106kmの高さまで上昇した後、地球に帰還した。

NS-15には、いつか6人の人間を乗せて宇宙旅行を行うためのカプセルが搭載されていたが、今回のフライトは無人で実施された。カプセルは宇宙空間でロケットから分離した後、パラシュートで地球に帰還した。一方で、ロケットの本体は動力で降下して地上に戻り、次の打ち上げに備えている。



約10分間のフライトは、これまでの打ち上げとほぼ同じ内容だったが、最初と最後に大きな違いがあった。ブルーオリジンの開発プログラムのパトリック・ツァイトウニは、今回の打ち上げは「宇宙飛行士のためのドレスリハーサル(通し稽古)だ」と述べた。

ブルーオリジンのスタッフは、将来の有人ミッションを想定して、打ち上げ前に発射塔に登り、カプセルに入った。そして座席に座り、ハーネスを締め、ミッションコントロールと会話をした後、打ち上げ前のカプセルから退出した。

カプセルが地球に戻ってきた後に、回収チームはカプセルを開ける訓練を実施し、宇宙飛行士が安全に脱出するための手順を確認した。「すべては実際の状況下でリハーサルされた」と担当者は述べた。

カプセルに人間は搭乗しなかったが、座席の1つには「マネキン・スカイウォーカー」と呼ばれるダミーが乗っていた。ブルーオリジンは今回のミッションを「宇宙飛行士を搭乗させる前の検証ステップ」と述べていた。

有人飛行がいつ開始されるかはまだ不明だが、今回の打ち上げの成功で、それが視野に入っていることが示された。ブルーオリジンは多くを語らず、「もう間もなく顧客を乗せて飛行する」とツイートした。

編集=上田裕資

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