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矢野経済研究所の白書によると、日本のゴルフ用品の市場規模は、野球・ソフトボール用品のおよそ4倍にあたる。近年は関心が薄れる傾向にあったものの、新型コロナウイルスのパンデミックにより、人気が再燃しているもようだ。昨年はわずか5か月の間に、およそ17万人がゴルフを始めたという。

コース外での稼ぎが倍増?


10年近くにわたって日本のゴルフ界を背負ってきた松山は、着実に成功を収めてきた。2014~17年には5回優勝。「オフィシャルワールドゴルフランキング」では一時、日本の男子選手の中で最も高い2位までランクを上げた。

松山がスター選手としてすでに持つ力に、マスターズの覇者という世界的な訴求力が加わることは、非常に大きな強みとなる。今回の優勝を受け、松山の生涯獲得賞金は(PGAツアーのみで)約3300万ドルとなったが、デ・ピチオット社長によれば、彼がコースの外で得る収入は、現在の倍以上(2000万ドル超)になる可能性もある。

それは今後、松山が「日本社会においていかにレレバンス(消費者が感じる自身との関連性)を保ち続けるかにかかっている」というが、各社との契約を短期間に限定し、そしてトッププレーヤーであり続ければ、契約条件について再交渉することができるだろう。

また、ゴルフは選手寿命が長いスポーツだ。松山には時間という味方もいる。デ・ピチオット社長は、「この先20年の間に他にどれだけの日本の男子選手がマスターズで優勝するか次第だ」と指摘する一方、「最悪の場合でも、彼は生涯、その“最初の選手”だ」と述べている。

編集=木内涼子

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