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収益を上げてはいないものの、消費者向けの写真アプリで若い“IT長者”が続々と生まれている。
その一方で、法人向けのITサービスで着々と顧客と売り上げを増やしている新興企業もある。


写真共有アプリ「スナップチャット」や無料チャットアプリ「ワッツアップ」などのITサービスが、ユーザー数を爆発的に伸ばしている。しかし、肝心の収益はまだその人気に追いついてはいない。
ところが、その両方を達成している企業がある。米北東部コネチカット州ノーウォークに拠点を置くデータ復旧専門のIT企業「ダット」だ。同社は、中小企業を対象にデータを瞬時に復旧させるサービスを始め、2014年には1億ドル(約120億円)も売り上げている。なんと、5年前の売り上げの32倍である。いまや、同社は500万社の顧客を抱える、従業員数400人規模の企業に成長した。
大手企業もダットの急成長に注目しており、13年にはある大手セキュリティ企業から1億ドルで買収したいとの申し出を受けている。だが当時、ダットの株式を100%保有していた創業者兼CEOのオースティン・マッコード(29)がそれを拒否。代わりに、ベンチャー投資会社「ゼネラル・カタリスト・パートナーズ」から2,500万ドルの資金を調達した。

ダットの特徴は、法律事務所や機械修理工場、歯科医院などの小規模な会社に絞ってデータ復旧サービスを提供している点にある。同社が開発したハードウェアとソフトウェアは、顧客のITシステム全体をほぼ5分おきに記録する。しかも、顧客の手元にあるハードウェアとクラウド管理の両方でデータを保存するため、インターネットに接続さえできれば即座に復旧することが可能なのだ。ダットは契約料を明かさないものの、顧客の話では1テラバイト当たり月額350ドルだという。
11年に米中西部ミズーリ州を竜巻が襲ったとき、ダットは地元の病院の医療データをたちどころに復旧させている。投資したゼネラル・カタリスト・パートナーズの投資家ポール・セーガンは、「誰も相手にしなかった市場を開拓した」と高く評価する。マッコードCEOも「シマンテックやHP、EMCといった大手の情報セキュリティ企業にも勝てる」と自信を見せる。「なにもスナップチャットをつくることだけが、億万長者への道ではありません。ライバルの製品よりも30%良く、10%安く提供し、価値の高いビジネスをつくればいいのです」

スティーブン・ベルトーニ = 文 ジョナサン・コゾウィック = 写真 フォーブス ジャパン編集部 = 訳

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