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美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんが「Marisol」で連載中の美と人生への処方箋。今回は、1年に及ぶマスク生活が顔立ちに与えた影響と、人の第一印象を左右する「頰の位置」について。


昨今「マスクで隠されている表情が危ない」そんな指摘をよく耳にする。どういうことかと言えば、マスクをしている時間は、みんな自ずと無表情になりがちで、その結果、表情筋が衰えがち。顔も体と同様、使わなければどんどん筋肉が緩んできて、たるみにつながる。

一方で、筋肉が衰えるとキビキビ動けなくなるように、顔の筋肉も使わなければどんどん動きが鈍くなり、さらに無表情になるという悪循環。笑顔が少ない人はもっともっと笑顔になれなくなるという残念なスパイラルが生まれてしまうのだ。

そもそも人間の顔は、社会に出てちゃんと人目にさらされるからこそ、無意識の緊張感によって自然にリフトアップされている。それが人と会わず、人目にさらされることがなければ、最低限の緊張感も生まれないから、知らず知らず顔立ちが緩んでくると考えてもいい。もうかれこれ1年半になるマスク生活が、顔立ちに影響を与えていないはずはないのである。

もちろん加齢に万有引力が絡んでくれば、単純に肉は下に落ちていく訳だが、そこで特にマークしてほしいのが頰の位置なのだ。目尻や口角も、もちろん落ちてもらっては困るけれど、大きく人の第一印象を決めるのは頰骨のカタチ。口角の位置は会話中、常に変化するから印象を固定しないが、頰の位置は顔立ち印象を決める。

それこそ頰の肉が1番高い位置にあるほど、明るく幸福そうな顔になり、下にあるほど不幸そうな顔になる。世にいう“幸薄そうな顔”は、それこそ頰が下にあるか、頰に肉がないかのどちらか。ちなみに頰の位置が低いことに加えて、口角が下がって見えると、不平不満が張り付いた顔になる。

逆から言えば、わずかでも微笑むと、みな一様に明るく幸せそうに見えるのも、とても単純に頰の位置が上がり、肉に丸みが出てそこにつやが生まれるから。まさに“つや玉”! 資生堂が提案し続けてくれている“つや玉”が常にある状態こそが、第一印象のその人を明るく幸せそうな、“いい人”に見せるのである。

文=齋藤 薫 撮影=John Chan スタイリスト=郡山雅代(STASH)

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