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ランキングの大部分は予想どおりだが、興味深いのは、新たに発見されたいくつかのコロナウイルスが、動物からヒトに伝染することが知られてきた一部のウイルスよりも、スピルオーバーのリスクが高いと評価されていることだ。

たとえば、暫定的に「PREDICT_CoV-35」と名づけられている新たなコロナウイルスは、現時点で20位となっている。

このアプリはオープンソースであり、いつでも新たなウイルスを追加してランク付けできる。その点で、分析対象となるウイルスの数やタイプに制約のあったこれまでのウイルスランク付けツールとは異なっている。

そして、政策決定者や医療分野の研究者でない人にとっても、このアプリはやはり役に立つ。たとえば、関心のある国など、自分の状況に応じて監視リストをカスタマイズできるし、ウイルスの種類、宿主の種、発見された国などのおもな特性を選んでウイルスを絞りこんでもいい。

「このツールは、グローバルな対話のきっかけとなることを意図している。これまでのウイルスランク付けに関する考え方をはるかに越えた、リアルタイムでの科学的なコラボレーションによって、新たな脅威を早期に特定できるようにするのが目的だ」と、カリフォルニア大学デイビス校獣医学教授のジョナ・マゼット(Jonna Mazet)は述べている。マゼットは、同大学ワン・ヘルス研究所の設立時の所長で、PREDICTプロジェクトの元グローバルディレクターでもある。

1年以上にわたってパンデミックの試練をくぐり抜けてきたあとでは、新型コロナウイルス感染症のようなパンデミックの再来を防ぐ可能性があるどんなものでも大歓迎だ。

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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