テイラー・スウィフト(Getty Images)

テイラー・スウィフトは4月9日、2008年に発表したアルバム「Fearless」の再録音バージョンをリリースした。これは、音楽業界の大物であるスクーター・ブラウンが、彼女の同意なしに最初の6枚のアルバムの権利を取得し、後に他社に売却したことを受けて彼女が開始した反撃の一貫だ。

スウィフトは、9日にこの待望の作品の発表をツイッターで行った。

「Fearless(Taylor’s Version)」は、スウィフトが彼女が知らないうちに他社に買収され、権利を奪われた楽曲を取り戻すために、再レコーディングを計画している6枚のアルバムのうちの最初の1枚だ。

スウィフトは2月中旬、2008年のアルバム「Fearless」に収録されていた「ラブ・ストーリー」の再録バージョンをリリースしたが、再録版のアルバム「Love Story(Taylor’s Version)」の発売日は明かしていなかった。26曲入りの再録版には6曲の未発表曲が収録されている。

ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデ、カニエ・ウェストらのマネージャーを務める音楽マネージャー、スクーター・ブラウンは彼のファンド「イサカ・ホールディングス」を通じ、2019年6月にスウィフトの過去アルバムの原盤権を取得した。

スウィフトはこの買収に強く抗議し、「最悪のシナリオ」と表現していた。その後、原盤権は彼女の同意を得ずにプライベート・エクイティ企業のシャムロック・キャピタルに売却され、スウィフトは全曲の再録音を宣言していた。

シャムロックは、スウィフトの原盤権の対価として3億ドル(約330億円)を支払ったと報じられている。これは、ブラウンがスウィフトの元所属レーベルのビッグ・マシン・レコードに支払った金額とほぼ同じ金額だ。

シャムロックの投資の価値は、スウィフトの再録音の努力によって低下する可能性が高い。シャムロックはオリジナルの楽曲の権利を持ち続けるが、スウィフトはファンたちに再録音版を聴くことを促し、映画会社や広告企業に対しても新バージョンをライセンスするよう求めている。

編集=上田裕資

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