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オースティン・ラッセルは、13歳で初めての特許を取得した後、高校には進学せず、カリフォルニア大学アーバイン校のベックマンレーザー研究所で研究に励んだ。その後、スタンフォード大学に入学したが2012年に中退した彼は、著名投資家のピーター・ティールから10万ドルの資金を得て、レーザー光を照射することで周囲の障害物を検知するLiDARのメーカー「ルミナー(Luminar)」を設立した。

ルミナーのセンサーは現在、ボルボやトヨタ、インテル傘下のモービルアイなどの自動運転車に搭載されている。同社は2020年12月にSPAC(特別買収目的会社)との合併により上場し、ラッセルは一夜にして資産10億ドル超えの富豪になった。現在26歳の彼は今、世界最年少のセルフメイド(叩き上げ)のビリオネアとして知られ、保有資産は24億ドル(約2630億円)に達している。

フォーブスが4月5日に発表した2021年度の「世界の富豪ランキング」には、ラッセル以外に3人の、自身で事業を立ち上げた20代のビリオネアが名を連ねており、全員が新人だ。

2013年に設立のフードデリバリー企業「ドアダッシュ(DoorDash)」を昨年12月に上場させた、アンディ・ファンとスタンリー・タンはともに28歳で、それぞれ20億ドルの資産を保有している。

一方、MITの卒業生で元ウォールストリートトレーダーのサム・バンクマン=フリード(29歳)は、アラメダ・リサーチとFTXという2つの暗号通貨関連の会社を創業した、87億ドル(約9550億円)の純資産を持つ、圧倒的に裕福な20代だ。暗号通貨のデリバティブ取引所であるFTXは、特に儲かることが証明されている。

3月5日時点で、フォーブスは彼のFTXの株式の持分が20億ドル近くに及び、彼が保有するFTXトークンの価値が56億ドル以上と推定している。

フォーブスの調査によると、30歳以下のビリオネアは世界にわずか10人で、1年前と同じ数だった。10人の若きビリオネアの総資産は295億ドルで、1年前に比べて130億ドル増加した。

世界最年少のビリオネアは、相続によって富豪となったドイツ人のケビン・デビッド・レーマンで、まだ18歳だ。彼の父親のギュンター・レーマンは、ドイツのドラッグストアチェーン「ドロゲリー・マルクト(drogerie markt)」の株式を息子が14歳のときに譲渡したが、それは彼の18歳の誕生日(2020年9月)まで信託財産として管理されていた。

相続によって、まだ10代のうちにビリオネアになった人物はほかにも居る。2016年に19歳で「世界の富豪ランキング」にデビューし、現在も世界最年少の富豪の一人として知られる、ノルウェーのアレクサンドラ・アンドレセンや、18歳の誕生日に正式に財産を相続したものの、その後、2008年の金融危機でランクダウンしたドイツの王族のアルベルト・フォン・トゥルン・ウント・タクシス(37歳)などだ。

本年度のフォーブスの「世界の富豪ランキング」の最年少メンバー10人のうち、6人は相続によってビリオネアになっていた。

編集=上田裕資

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