これまで聞いたことがないような会社や役割、現時点のキャリアでできることは豊富にある。
私の顧客の一人は最近、非営利組織から企業への転向を目指していたが、自分の選択肢について狭い視野で考えていた。彼女はいろいろな企業や仕事を調べて初めて、自分の非営利組織の経験をコンサルティング業に活用できることに気づいた。
彼女はさまざまな役割について学び、非営利組織の顧客を扱うコンサルティング企業に就職した。一歩引いてどのような仕事があるかを意識することで、あなたに合った次の役割について情報に基づき決断を下すことができ、転職先について先を見越した戦略的・意図的な行動が取れる。
3. 自分に適した部分を見つける
わくわくした気持ちになれ、あなたのキャリアの目標とも合致するようなさまざまな役割や企業についてより深く理解したところで、次は自分に最適な部分を特定しよう。これは、あなたの関心と専門性が合致する領域だ。
自分が次に何をしたいかを知るだけでは役に立たず、自分に適した部分を明確にすることが必須だ。また、次にやりたいことで確実に成功を収められるようにする必要もある。
例えば、あなたが人事からコミュニケーション部署に移ることに関心を持っていることが分かり、メディア広報と社内コミュニケーションのどちらも好きだとしよう。あなたにはメディア広報関連の経験はなく、社内コミュニケーションの職務に通じる経験の方が多いかもしれない。
その場合は、後者の役割に最適な候補者として自分を位置付ける方が成功率が高まり、十分楽しく働ける役割に就ける確率が高まるはずだ。自分に最適な部分を時間をかけて明らかにすれば、キャリアで譲歩せずとも楽しめる仕事に就けると気づくことさえあるかもしれない。
転職先を決めるときは、それほど複雑に考える必要はない。一歩引いてここに挙げた3つの選択肢について考える意思があれば、転職を目指す上ですぐに明確さと自信が持てるだろう。