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新型コロナウイルスのパンデミックにより飛行機を利用する機会が減ってはや一年。航空会社のステイタス保持が難しい状況が続くなか、ANAが飛行機に乗らなくても一定条件を満たすことでプレミアムステイタスを保持、または獲得できるような妙案を提示している。


エンゲージメント維持の「秘策」


ANAのプレミアムステイタスには「ブロンズ会員」、「プラチナ会員」、最上級の「ダイヤモンド会員」があり、優遇サービス内容が異なる。そしてそれぞれのステイタス獲得には、必要なプレミアムポイント数が設定されている。

プレミアムポイントとは、同社ホームページによれば、「1年間に利用したANAグループ、スター アライアンス加盟航空会社およびスター アライアンス コネクティングパートナー運航便の搭乗分について、マイルとは別に積算されるポイント」のこと。つまり「ステイタス」獲得のために貯めるポイントだ。


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翌年1年間のプレミアムステイタスは、1年間で積算されたポイント数によって決まる。注意すべき点は、「搭乗分について」のみが積算の対象となっていたことだ。そのため、いくらANAカードを利用しても、飛行機に乗らない限りプレミアムポイントは貯まらない。

つまり今までは、飛行機に乗ることでしかステイタス会員に認定されなかった。これに対し、今回の「プレミアムメンバーステイタス獲得チャレンジ」は、従来の方法に加えて「3つの条件」を満たせば、搭乗回数が少なくてもステイタス会員になれる。「ステイタスが落ちる」という不条理をカスタマーに感じさせず、エンゲージメントを維持するためのANAの「秘策」なのである。

「3つの条件」、難易度は?


その「3つの条件」とは、1. ANAグループ運航便利用分による1年間のプレミアムポイント獲得数、2. ANAマイレージクラブのサービス利用数、3. ANAカードそして「ANA Pay」決済額の総額、である。それぞれに期間が設定されている。

特記すべきなのは、唯一搭乗を条件とする「1. プレミアムポイントの獲得数」について、従来必要だったポイント数の半数ほどでよいことだ。たとえば、ブロンズ会員は通常3万ポイントが必要だが、チャレンジでは1万5000ポイントで条件1をクリアできる。

文=アステル 編集=石井節子

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