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ビットコインやその他の暗号通貨の価格が急騰したことを受け、暗号通貨全体の時価総額が初めて2兆ドルを突破した。

価格追跡サイトCoinGeckoのデータによると、ビットコインの価格が6万ドル付近で推移している中で、より小規模なコインであるイーサリアムや、バイナンスコイン、リップルのXRP、ライトコインの価格が急激に上昇したことで、2兆ドルの壁が破られた模様だ。

暗号通貨市場は、年初の約7500億ドル(約82兆7000億円)から上昇し、今年はこれまでに2倍以上も価値を伸ばしている。そんな中、伝統的に市場をリードする存在であるビットコインは、すべての暗号通貨の時価総額の半分以上を占めている。

しかし、今回の上昇は、いわゆる分散型金融(DeFi)への関心の高まりにより、昨年から価値を急上昇させたイーサリアムとバイナンス・コインが牽引している。イーサリアムは、ビットコインに次ぐ第2位の暗号通貨で、その総価値は約2500億ドルに上り、先週は史上最高値を更新。4月5日にさらに2%上昇した。

また、バイナンス・コインと、ビットコインのシステムを基盤として生まれたライトコインは、いずれもトップ10に入る暗号通貨であり、直近の24時間でそれぞれ約10%の上昇を記録した。

さらに、リップル社が開発したXRPも、リップル社の最高経営責任者であるブラッド・ガーリングハウスが、米国の規制当局との訴訟について、明るいコメントを発表したことを受けて、同期間に35%もの上昇を記録した。リップルは、4月6日に証券取引委員会(SEC)と重要な協議を行う予定だ。

一方、暗号通貨のトレーダーたちは、2兆ドルの壁を突破したことでポジティブな気分になっており、アルトコインの上昇はまだしばらく続くと考えられている。暗号通貨のトレーダーでエコノミストのアレックス・クリューガーは「ビットコインが遅れをとっているものの、今後数週間は上昇傾向が続くと予想できる」と述べた。

ビットコインと暗号通貨市場の強気の動きは、昨年10月にペイパルが自社のプラットフォームをビットコインやその他の暗号通貨に開放するというニュースによって始まり、それが機関投資家たちを呼び込むことにつながった。一方で、テスラのイーロン・マスクは、ビットコイン支持のツイートでトレーダーたちを熱狂させ、テスラは15億ドル相当のビットコインを購入した。

ビットコインと暗号通貨のコミュニティは現在、ブロックチェーンベースの技術が一般に普及しつつあると考え、これを祝福している。

「暗号通貨の時価総額が2兆ドルを超えたことで、世間の関心がビットコインとイーサリアム以外にも広がり始めている」と、取引所BitfinexのCTOであるPaolo Ardoinoは述べている。

「業界が成熟していくにつれ、ブロックチェーンベースのアプリケーションの導入が進み、他のオルタナティブ資産や、分散型アプリケーション(dApps)への関心も高まっていくはずだ」とArdoinoは続けた。

編集=上田裕資

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