気難しい上司をうまく扱う7つの方法

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3. 自己制御を実践する

自己制御を実践すれば、上司も部下も強い感情を生産的に処理できる。気難しい上司に対し(たとえ表には出さなくても)感情的な反応を取ると消耗するので、上司に対して中立的になることが非常に重要だ。感情を能動的に管理すれば穏やかかつ強い物腰で対応でき、良い結果が出る。

マルーフは、気難しい上司の周囲で自己制御を実践する次のようなコツを紹介した。

・自分が情熱を持っていることについて恐れず述べつつもやり過ぎない。
・上司が怒っていたら、自分は能動的に聞いて相手を落ち着かせる。
・自分の考えや感情を管理する。怒ったり声を荒げたりしない。

4. 共感を持つ

共感は他者の感情を認識・理解し共有することで、相手の現実認識を受け入れられるよう自分のニーズや考え、判断を手放して相手の気持ちになって考えることを指す。マルーフは、上司について理解するための時間を設けることを勧めている。「はい」「いいえ」で終わらない質問をし、上司がなぜそう考えるのかを確実に理解しよう。

気難しい上司に対して共感の心を持つ方法には他に次のようなものもある。

・親切・正直に接し、相手を気遣う。上司の意見やニーズ、考え、感情を大事にしよう。
・上司の感情や発言に注意すること。
・上司が問題を抱えているときに気づき、提案をする前に時間を取って状況を理解する。

5. 互恵的な関係を培う

互恵的な関係とは、頼みごとや親切な行為、贈り物などを交換することだ。米科学アカデミー紀要(PNAS)に2020年に発表された研究では、互恵性が、社会の安定を作り出す人間性の中心要素とされている。

マルーフは、上司と互恵的な関係を築く上で次のようなコツを挙げている。

・組織の人に対し、気難しい上司について良いことを言う。
・上司に疑わしい点があっても善意的に解釈する。相手はあなたを信じているので、あなたもそうすべきだ。
・上司が新たな手順や方針、やり方を導入しようとしていたら、それを受け入れて支援し、創造的になって上司の活動を支援しよう。
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翻訳・編集=出田静

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