オルタナティブ・アセットと呼ばれる、コレクターズアイテム市場はこのところ活況が続いている。
ヘリテージ社によると、この未開封のゲームは、ビデオゲームの鑑定会社のWata社から9.6/A+の評価を得ており「オークション用にプロの目で鑑定されたものとしては、最も価値が高いアイテム」という。
今回落札されたパッケージは、初期に生産されたものだけに見られる、特殊なプリントが施されており、それが希少性の高さと価値の上昇につながっているという。
匿名の出品者によると、このゲームは80年代半ばにクリスマスプレゼントとして購入されたもので、その年の冬に机の引き出しの中に入れられたままになっていたという。
今回の落札額は、これまでのビデオゲームの最高額記録である昨年11月に15万6千ドルで落札された「スーパーマリオブラザーズ3」の未開封パッケージの4倍以上となった。
また、「スーパーマリオブラザーズ」のオリジナル版の最高額の落札記録は、昨年7月の11万4000ドルだった。
出品者はヘリテージ社に対し、「買った日からずっと事務机に入れたままだった。何も考えていなかった」と述べている。
トレーディングカードなどのオルタナティブ・アセット市場は、ここ1年で急上昇している。昨年12月には、O-Pee-Chee社の元プロアイスホッケー選手ウェイン・グレツキーのカードが129万ドルで購入され、ホッケーカードの最高額記録を更新していた。
さらにその翌月には、1951年からヤンキースで18年間プレーし、米殿堂入りを果たしたミッキー・マントルの1952年の野球カードが、520万ドルで落札されていた。
2月にイーベイ(eBay)は、同社のトレーディングカードカテゴリーが2020年に142%成長し、前年比で400万枚以上のカードが販売されたと発表した。1月には、1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」のカードが約51万ドルで販売されていた。