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2021.04.05 09:00

自動運転「ウェイモ」の創業CEOが退任、今後の収益化が課題に


自動運転テクノロジーの動向を注視しているコンサルタント会社Brulte & Co.のプレジデントのGrayson Brulteは、「ウェイモの今後の課題は、収益化の手段を見つけることだ」と述べている。「特に、ウェイモはロボットタクシー事業の収益性を高めるための有意義な道筋をまだ示せていない」と、彼は指摘した。

クラフチックは、現代自動車の米国子会社のCEOやフォードのチーフエンジニアを長く務めた後、約6年前にグーグルに入社した。彼の自動車業界でのキャリアは1984年に始まり、トヨタとGMがカリフォルニア州フリーモントに設立した合弁自動車工場、New United Motor Manufacturing Inc.の最初のエンジニアとして採用された。この工場は2009年に閉鎖されたが、2010年にトヨタがテスラに売却し、それ以来、テスラの主要な組立工場となっている。

ウェイモの共同CEOに昇格するコンピュータサイエンティストのドルゴフは、グーグルが2009年の自動運転プロジェクトの立ち上げに向けて採用した、オールスターチームの一員だった。

一方で、もう一人の共同CEOに昇格するマワカナは、コロンビア大学で法律の学位を取得した人物で、2017年3月にウェイモのポリシー責任者として入社し、2019年にCOOに昇格していた。彼女は以前、YahooとeBayに勤務し、会計ソフト大手のインテュイット(Intuit)では取締役を務めていた。

マワカナについてもう一つ注目すべきは、彼女がZooxのCEOである黒人女性のアイシャ・エバンス(Aicha Evans)に続いて2人目の、自動運転テクノロジー企業を率いる有色人種の女性であることだ。

編集=上田裕資

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