複数部署にわたる問題を解決し、リーダーに近づく5つのステップ

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全ての組織には課題がある。複数の部署にまたがるような課題は特に厄介で、いくつもの部署で働く人と協力することが必要とされる。

自分が直面している、あるいは予見している問題が自分の部署やチームだけで解決できないものだと思われる場合は、この機会を使ってリーダーシップを発揮すること。ここでは、仕事で複数の部署に影響を与える問題を解決し、リーダーシップをアピールする5つのステップを紹介する。

1. 目の前の情報を理解する


今入手できている情報を読み、理解すること。他のことをする前に、目の前の情報を確実に理解する必要がある。何が問題だと思うかを明らかにすること。厄介な問題には整然と取り組み、行き当たりばったりで前に進むことがないようにしよう。

2. 情報が足りない部分を特定する


持っている情報を理解したら、追加で情報が必要な部分を特定しよう。「この情報はどこにあるのか」「これはどういう意味か」「なぜこうなのか」「どうしてこうなったのか」などの問いが浮かんだら、それをメモすること。「これは筋が通らない」などと思った場合は、それを意識しよう。

次のステップが、よく考えられた意義あるものになるように、現状の曖昧さと複雑さを認識・評価すること。

3. 他者に連絡し、質問する


問題に関してよく理解できたら、関係者への連絡を始めよう。「組織の中で、誰がこの情報を持っているだろう」「どの人なら見識を共有できるだろうか」などと自問する。同僚にメールし、自分が会社を横断するような問題について調査していること、相手の意見を知りたいと思っていることを手短に述べること。

4. 情報を総合し、計画を立てる


次のステップは、これまでに得られた全ての情報をまとめることだ。例えば、ワード文書を作ってこれまでに受けた情報やデータを自分にとって筋が通るよう整理することができる。

情報についてはじっくりと考え、分析しよう。何が問題で、その問題にはどのような対策が取られているのか? これは旧態依然としたものなのか? これまでずっとこのような方法が取られてきたのか? 今よりも良い方法はあるのか? 誰がこの問題に取り組むべきか?

情報やそれについての考えを頭に浮かべたら、問題についての説明を詳しく書き出そう。それから状況について簡単に書き出し、問題を取り巻く状況が分かるようにする。

最後に、問題を解決するための提案を書き出し、それに優先順位をつける。読み手が、それぞれの解決策の構成と根拠を理解できるようにすること。データを基にした提案を作ることで、本質を突くような説得力ある解決策を関係者に提示できる。
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翻訳・編集=出田静

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