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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版


今回取り上げた2冊は、理性を通じて世の中を把握して、そこからあるべき人間の姿を導こうというアカデミックなものではなく、徹底的に現実の人間を観察し、自分の内面を突き詰めていく中で、経験的に導き出された「どう生きるのか?」のエッセンスが詰まった珠玉の書です。一般教養を身につけるための、単なる読書とは真逆の世界にあるものと言えます。

ビジネスの世界に生きる皆さんは、これから先、思ってもいなかったような修羅場に直面するかも知れません。というより、ビジネスの世界で生きている以上、必ずいつか、もうここで人生を投げ出してしまいたいと思うような危機に直面するはずです。その時に、ただ自暴自棄になるのか、或いは覚悟を決め、腹を据えて事に臨むのか、その選択をするのはあなた自身なのです。

そうした時に、これらの本を通じ、危機に直面した過去の先人達が、何をどう考え、実際にどう行動したのかを知ることは、必ずしや皆さんの心を支える一筋の光明になると信じています。



堀内勉◎多摩大学社会的投資研究所教授・副所長。東京大学法学部卒業、ハーバード大学法律大学院修士課程修了。日本興業銀行(現みずほ銀行)、興銀証券(現みずほ証券)、ゴールドマン・サックス証券を経て、2005年森ビル・インベストメントマネジメント社長に就任。2007年から2015年まで森ビル取締役専務執行役員兼最高財務責任者(CFO)。現在は、ボルテックス100年企業戦略研究所所長、社会変革推進財団評議員、川村文化芸術振興財団理事、麻布学園評議員、軽井沢ソーシャルデザイン研究所理事、経済同友会幹事、書評サイト「HONZ」レビュアーなどを務める傍ら、資本主義の研究をライフワークとして、多様な分野の学者やビジネスマンと「資本主義研究会」を主催している。著書に『コーポレートファイナンス実践講座』(中央経済社)、『ファイナンスの哲学』(ダイヤモンド社)、『資本主義はどこに向かうのか』(編著、日本評論社)。

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『読書大全』(2021年4月、堀内勉著、日経BP社刊)

構成=石井節子

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